9月23日、中国国家統計局の元高官は、現在国内にあるマンションの空室や空き家について、中国の人口14億人でさえ全てを埋めることは不可能かもしれないとの見方を示した。
国家統計局の最新データによると、8月末時点で国内の売れ残り住戸の床面積は合計で6億4800万平方メートルだった。平均的な住宅の広さを90平方メートルと想定した場合、この床面積は720万戸に相当する。
空き家の問題
ただ、これには資金繰りの問題で既に販売されたものの未完成となっている住宅や、2016年の住宅価格大幅上昇時に投機筋が購入した物件で空き家のままになっている物件は含まれておらず、専門家はこうした物件が未使用スペースの大部分を占めると考えている。
統計局の元高官は中国南部の都市東莞で開かれたフォーラムで「現在どの程度の空き家があるのだろうか。専門家はそれぞれ非常に異なる数字を出しており、最も極端なものは現在の空き家の数が30億人分だと考えている」と述べ、「この推計値は多少多過ぎるかもしれないが、14億人では恐らく埋められないだろう」と説明した。
この問題を深く考えると、中国の人口14億人でも全ての空き家を埋めることができないということは、住宅市場や国の経済にとって大きな課題となる可能性があることを示しています。
空き家問題の影響
空き家が増えれば、住宅需要が低下し、不動産市場において価格下落のリスクも高まるでしょう。また、空き家が増えることで、建設業界や関連産業にもマイナスの影響を与える可能性があります。さらに、空き家が増えることで地域のコミュニティや社会の発展にも悪影響を及ぼすことが考えられます。
この問題の解決には、住宅政策の見直しや建設業界の活性化策が必要とされています。また、投機筋による物件の購入や未完成物件の処理に対する規制や対策も求められています。
このような状況を考えると、空き家の問題は単に個別の物件の問題ではなく、中国全体の問題として真剣に取り組まれるべき課題であると言えるでしょう。
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