日本政府「フッ化水素輸出、台湾には包括許可を出す。韓国は個別許可な」 何をやらかしたんだよ…
何やら興味深い事実が明らかにされている。日本政府がホワイト国とは別に包括許可を出しているという話があったが、韓国に対してはその包括許可でさえも適用されないそうだ。包括許可の対象は台湾やシンガポールだけでなく、なんと香港や中国までもが含まれるという。それなのに韓国に対しては個別許可のみとしたので韓国の弁護士が激怒してWTO提訴を示唆し始めたようだ。
中国・台湾にはフッ化水素を包括許可、韓国には規制…「明白なWTO協定違反」
7/30(火) 8:24配信 ハンギョレ新聞
国際通商専門家のソン・ギホ弁護士、国会で記者会見 「国際戦略物資管理加盟国の韓国には個別許可で規制 WTO協定10条3項の輸出規定の差別運用禁止の明らかな違反」
安保問題を理由に韓国に対しフッ化水素など半導体の主要な材料の輸出を規制し、ホワイト国(安保上の輸出審査優遇国家)からの除外措置に乗り出した日本が、生物化学兵器関連物資管理システムに加入していない中国や台湾、シンガポールなどについてはフッ化水素の輸出を包括的に許容していることが確認された。
民主社会のための弁護士会(民弁)の国際通商専門家であるソン・ギホ弁護士は29日、国会の政論館で記者会見を開き、「日本が安全保障を理由に韓国に対する半導体の主要な3つの材料輸出を個別許可制に変更しこれまで許可を出していないが、むしろ戦略物資管理に参加していない中国や台湾などには3年の特別包括許可制を維持している」とし、「これは輸出規定を公平かつ合理的に運用するようにした世界貿易機関(WTO)のGATT協定(関税及び貿易に関する一般協定)第10条3項を明白に違反しているもの」と明らかにした。
ソン弁護士は、日本が今月初めから韓国に対する輸出規制に乗り出したフッ化水素と関連して、中国や台湾・香港・シンガポールなどに対しては3年の特別包括許可を実施している日本の経済産業省の法令と世界銀行の日本輸出統計などを公開した。この規定によって、自律認証があるすべての日本企業は1件あたり20キロ以下のフッ化水素を個別許可を受けずに中国など4カ国に自由に輸出することができる。台湾は昨年フッ化水素1395トンを、中国は381トンを日本から輸入した。
半導体生産に使われるフッ化水素は毒性が非常に強い気体で、湿気と接触するとフッ化水素酸を形成して失明などを誘発するため、化学兵器の原料に利用することもできる。そのため生物化学兵器関連物資を管理するオーストラリア・グループ(AG)によって輸出が規制される。中国、台湾、香港、シンガポールなどは、中国がミサイル技術管理レジーム(MTCR)に加入したことを除けば、オーストラリア・グループをはじめ4大戦略物資管理レジームに加入していない。韓国は原子力供給国グループ(NSG)、オーストラリア・グループ、ミサイル技術管理レジーム、ワッセナー・アレンジメント(WA)など4大戦略物資の管理レジームにすべて加入している。
ソン弁護士は「日本が戦略物資の管理システムに加入していない中国・台湾などに対しては包括許可を許容しながら、4大戦略物資の管理システムに加入し厳格に戦略物資を規制している韓国に対しては半導体の主要材料の包括許可を受けられないように報復処置を取ったのは、WTO規定に違反する差別的処置」とし、「日本は韓国に対して半導体の主要材料の個別許可制を直ちに撤回しなければならず、少なくとも中国、台湾と同じ方式の包括許可制を許可しなければならない」と述べた。
日本政府は来月2日、閣議を開き、韓国をホワイト国から除外する改正案を議決すると伝えられている。韓国が除外されれば、日本政府のホワイト国に上がって除外される初の事例となる。ホワイト国は3年包括許可を受けて個別輸出品目審査を免除されるが、ここで除外されれば韓国企業は日本から輸入される約1100品目についていちいち輸出許可を受けなければならない可能性が大きくなり、先端材料、電子、通信など広範囲の業種で被害が懸念される。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00033998-hankyoreh-kr
1件の申請当たり20kgという制限
ええっ?中国にも包括許可を適用してたんですか?
どうやらそうらしい。昨日あった包括許可の話で台湾やシンガポール向けには輸出ができていたが、中国や香港も対象国に含まれていることが分かった。ところが韓国はここからも外れたという。ハンギョレの言うことなので本当かどうかは分からないがね。
中国へのフッ化水素は、非ホワイト国よりもカンタンに輸出できたんですね・・・。昨日言ってた「準ホワイト国」という呼称は、大丈夫なんでしょうか?
まあ記事の中身をまず見よう。特別包括許可の期間は3年あるものの、フッ化水素は1件当たり20kg以下と定められているようだ。半導体の生産に使うトン単位となると相当多くの申請と書類が必要になるだろう。これにより台湾は2018年にフッ化水素を1,395トン、中国は381トンを日本から輸入したとされている。
あれ?じゃあ、サムスンが中国に再輸出した量とは、全然違いますね・・・。
韓国から中国に流れたフッ化水素は4,000トンだ。つまり10倍の差がある。というわけでこの説明図には大きな変更がないと言えるだろう。
【中国はどうやって大量のフッ化水素を手に入れたのか?】
| ※1件当たり20kg |
日本 | ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ | 中国
| |
日本 | ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ |韓国| |
日本 | ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ |韓国| ⇒⇒⇒⇒⇒ | 中国
日本 | ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ |韓国| |
少し変わりましたね!90日審査がなくなりました。
代わりに1件当たり20kgという制限がついたから、説明図の内容がより正確になったとも言える。中国向けは包括許可により輸出ができるとしても、その量はサムスンの中国工場が必要な量には到底及ばないだろう。というわけで引き続き中国はピンチとなる。
日本は韓国にフッ化水素を輸出しすぎた
台湾が1395トンを輸入したそうですけど、これって件数で考えれば膨大ですよね?
1トン当たり単純計算で500件の申請が必要になるからな。1,000トンなら500,000件だ。台湾にとっても気の遠くなるような作業だが、それでも地道に誠実にフッ化水素を輸入しながら半導体産業を育ててきたというわけだ。
それなのに、韓国は3万6800トンも輸入してたなんて・・・。日本もカンタンに輸出し過ぎたんだと思います!
ざっと見積もって20~30倍だよ。そりゃ韓国の半導体産業が一気に成長できるわな。日本の戦略物質を優先的に入手できる立場にあると分かってるからこそ、他国を突き放せることが確実だから投資をガンガン増やせるわけで。それだけ日本は韓国に下駄を履かせてやってきたというわけだ。
ズルだと思います!韓国は、ずるい国です!でも、日本も韓国にズルをさせてきた責任がありますよね・・・。
そう。だからホワイト国から韓国を削除するとともに、ホワイト国に韓国が追加された経緯もしっかりと検証しなければならない。それこそが日本にとっての“積弊清算”となるだろう。
「オーストラリア・グループ」というのは、国際的な枠組みですか?
ワッセナーアレンジメントと一緒だよ。ワッセナーというのはオランダの近郊の都市の名前だし、オーストラリアグループは議長国がオーストラリアだからそう名付けられた。サンフランシスコ条約だってそうだろ?
全然関係ないんですけど、日本の芸能人ってみんな西海岸だとロサンゼルスばかりで、サンフランシスコにはほとんど住んでないみたいですね!サンフランシスコ条約で日本が国際社会に復帰したのが、気に入らないからですか?
絶対関係ないと思うwww
中国への包括許可はCOCOMの観点から考えても勘違いの可能性
ネットユーザーは、韓国がキチンと輸出管理しないのが問題だと言ってます!韓国は権利をもらう側なのに、上から目線なのはおかしいって。誠実に協議に応じれば良かっただけ、何度言ってもなぜ分からないのか、という雰囲気です!
テンプレのようなコメントばかりだな。台湾や中国には包括許可してるのに韓国だけ個別許可、という部分にフォーカスしたコメントはない?
包括許可は、ある程度優遇されてるからと言ってる人はいます!それから、中国が包括許可扱いに入っているというのは、韓国の勘違いじゃないかっていう意見がいくつかありました・・・。ココムの枠組みで考えれば、中国向けには許可が出そうにないですよね?
記事に書いてある中国など4カ国ってのは、中国、台湾、香港、シンガポールのことだよな?
そうだと思います!それから、中国が取得できる許可は「特別一般包括許可」だけじゃないかって言われてます。このページを見る限り、非ホワイト国でも取得できそうですよね?
https://www.meti.go.jp/policy/anpo/apply13.html
特別一般包括許可と一般包括許可と特定包括許可の違いがよく分からん…。韓国はどこの資料を見てそういう結論を出したんだ?
検索して出てくる範囲では、分からないですね・・・。大して影響もないと思うので、無視していいと思います!
長々と取り上げたが、まあいつもの韓国だったという結論で締めておくかね。何を言おうが輸出管理の強化という結論が覆ることはないし、WTO提訴という今や韓国政府でさえ手控え始めた解決法に今さら着手しようとしてる時点で賢いやり方ではない。無視で問題なかろう。
韓国の皆さん、フッ化水素の輸出管理強化が始まりました!もうすぐホワイト国からも削除されます!現実に目を向けてください!さようなら!