シャンクスの左腕を奪ったのは「近海の主」ではない? 『ワンピ』1話の見方が変わる「ニカ暴走」説

シャンクス

シャンクスの左腕を奪ったのは、「近海の主」ではなかったのかもしれません。『ONE PIECE(ワンピース)』の1話を見る際に、新たな視点で考えると、その背後にはいくつかの謎が隠されているかもしれません。

懸賞金10億ベリーの事実が生んだ謎

シャンクスは、幼いルフィを守るために左腕を「近海の主」に奪われてしまいました。しかし、17歳のルフィが一撃で倒せるほどの相手が、「シャンクスほどの男がなぜ海王類ごときに……」と疑問を抱いた人も多かったはずです。

『FILM RED』によれば、当時のシャンクスの懸賞金は10億ベリーを超えていたことが明らかになりました。この金額は、「ビッグ・マム海賊団」のシャーロット・カタクリや「百獣海賊団」のジャックなどと同じレベルのものです。つまり、シャンクスは当時から非常に強かったということがうかがえます。そのため、海王類相手に簡単に片腕を奪われたことは不自然であると言えるでしょう。

ニカの暴走によって左腕を失った?

ワノ国編

最近、ファンの間で注目されているのが、「シャンクスはニカの暴走によって左腕を失ったのではないか」という説です。この説では、「ワノ国編」で明かされた、「ゴムゴムの実」の正体「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」が関係していると考えられています。

これに根拠となったのは、『FILM RED』で描かれた「ウタの凶暴化」です。物語の中で、「ウタウタの実」の能力者であるウタが大量の「ネズキノコ」を食べることで感情のコントロールが効かず凶暴化し、「ウタウタの実」の禁忌の力が目覚めてしまいます。つまり、この場面と同様に、ルフィに宿ったニカの力が暴走し、シャンクスの左腕を奪った可能性があるとされています。

過去のエピソードでも同様の事例があります。たとえば、「エニエス・ロビー編」で、「ヒトヒトの実」の能力を持つチョッパーがランブルボールを服用したことで暴走していました。この際に医者のドクトリーヌが「“悪魔の実”の……暴走ともいえるね」と述べています。

このような前例があるため、ニカが暴走した可能性はゼロではないのです。また、『FILM RED』で「悪魔の実」の暴走が描かれたことは、この可能性をさりげなく示すための演出だったのかもしれません。

「ニカの暴走説」には賛否があります。一部の人は、「左腕を失った理由がニカの暴走だとしたらめちゃくちゃアツい」と賛同しています。さらに、「カイドウ戦でルフィがピンチのときにニカの力が目覚めたのを思い出せば納得だ」との声も聞かれます。一方で、「シャンクスの片腕は担当者の助言で生まれたエピソードであり、深い意味はないのでは」と冷静な意見もあります。

シャンクスが左腕を失った背景には、何らかの秘密が隠されているかもしれません。現在、物語はクライマックスに向かっていますので、その謎が明らかにされる日は遠くないかもしれません。

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