「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の誹謗中傷の背後にあるキーワードとは?

Picture

ジャニーズ事務所の創設者であったジャニー喜多川氏(2019年に亡くなられました)による性加害問題が、異常ともいえる展開を見せています。長い間芸能界では見過ごされてきたジャニー氏の「犯罪的な行為」に関して、勇気を持って告発を決意した「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也代表(57)が、SNS上での誹謗中傷を受け、被害届を提出するため神奈川県警に相談に行く事態となりました。

当事者の会は、ジャニー氏による性被害を訴え、事務所側に被害者の救済措置を求めています。過去の出来事であるとはいえ、被害者自身も記憶から消し去りたいであろう性被害の事実。このような忌まわしい出来事が何年にもわたって繰り返されてきた事務所の異常な実態について、当事者の会のメンバーは法治国家としての適切な対応を求めるだけです。

被害者に対してSNS上で「デビューできなかった嫉妬」「売名行為」といった言葉を投げかけるのは、もはや誹謗中傷の範疇を超え、被害の拡大となってしまっています。平本代表によれば、SNS上での誹謗中傷は日に日に増え続け、その数は数万件にも上るそうです。

「『死ね』『生きる資格がない』『消えろ』といった言葉は、毎日のように日常的に届くものです。本当にひどいものばかりです。」(平本代表)

新体制を発表する事務所は、当事者の会に対する誹謗中傷も止めるべき

誹謗中傷を行う人々の言動は常軌を逸しているとしか言いようがありません。それにしても、なぜこのような声がますます増え続けているのでしょうか。背景には被害状況が刻々と明らかになっているようです。芸能ライターは以下のように語ります。

「週刊文春の9月28日号では、元ジャニーズJr.でV6の幻のメンバー、木村伸一さん(46)がジャニー氏から受けた性被害の生々しい状況が報じられました。この記事でメジャーグループの名前が明かされたことは、ファンにとっては衝撃でしたが、さらに関心が集まったのは、木村さんが1995年に事務所に入所したことです。95年入所といえば、V6の岡田准一さん(42歳)、タッキー&翼の滝沢秀明さん(41歳・現TOBE社長)、今井翼さん(41歳)など、メジャーな人々ばかりです。ファンたちにとっては『95年入所の被害者は木村さんだけなのか』という疑問が浮かぶと同時に、もう聞きたくなくなる気持ちもあるのでしょう。こうした複雑な思いや怒りの矛先が現在、当事者の会に向けられているのでしょう。」

10月2日にはジャニーズ事務所が新体制を発表する予定ですが、当事者の会に対する誹謗中傷も即座に止めるよう、事務所側は呼びかけるべきです。

Source link: 日本ニュース24時間