アイルランド体操協会が黒人少女にメダルを授与せず、人種差別批判が相次ぐ

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先日、アイルランドで行われた体操大会の表彰式で黒人の少女にだけメダルが授与されなかったことが問題となりました。アイルランドの体操協会はこの件について少女と家族に謝罪しました。SNS上に投稿された映像から人種差別が指摘され、批判が広がりました。

表彰式の一部始終

ある女性職員が子どもたちにメダルをかける瞬間。黒人の少女の順番が来たにもかかわらず、彼女の前を素通りして隣の白人の少女にメダルが授与されました。

この映像は去年の3月、アイルランドの首都ダブリンで開催された体操大会で撮影されたものだといわれています。

人種差別への批判

SNS上にこの映像が拡散されると、黒人の少女にだけメダルがかけられなかったことは人種差別だとして、多くの人々から批判が相次ぎました。

アイルランド体操協会は今月22日、苦情を受けてすぐに調査を行い、今年8月時点で問題は解決されていたことを明らかにしました。協会は、職員の行動が故意ではなく、メダルは直後に授与されたと説明しています。

また、協会は対面での謝罪が受け入れられなかったため、謝罪文を送付したことも明らかにしました。

憤りの声

少女の母親は、協会から送られてきた謝罪文はたった1行であり、真の謝罪ではないと地元メディアの取材に対して不満を述べました。彼女はさらに、「体操協会は職員をかばっている」とも語っています。

アイルランド体操協会は25日に再度声明を発表し、「あの日の出来事は許されないことであり、深くお詫び申し上げます」と少女と家族に対して謝罪しました。

この事件は人種差別の問題を再び浮き彫りにし、社会的な議論を呼んでいます。

ソースリンク: 日本ニュース24時間