令和の子どもたちは知らない? 実は『みんなのうた』がきっかけで日本に広まった名曲たち

1961年に放送が開始されて以来、数々の名曲を生み出しているNHKの『みんなのうた』。私も幼少期のころ楽しみにしていた記憶がありますが、私の子どもたち世代も番組を知っており、幼稚園や保育園でも『みんなのうた』から“今月の歌”を選ぶこともあると聞いたことがあります。

■運動会でも歌ったな~令和でも大人気の「手のひらを太陽に」

最初は『アンパンマン』でおなじみのやなせたかし氏が作詞をした「手のひらを太陽に」です。私は小学校の運動会で毎回歌っていた記憶がありますが、今でもメロディーや歌詞をはっきり覚えているほど素晴らしい名曲だと思います。

『みんなのうた』では1962年に宮城まり子さんとビクター少年合唱隊によって歌唱され、1965年に男性コーラスグループの「ボニージャックス」によって紅白歌合戦で披露されています。

この曲を私が口ずさむと、次女も一緒に歌います。子ども向けの番組か、幼稚園や保育園などで教わったのでしょう。ちなみに、小学校では2年生の教科書に掲載されているようです。

子どもらしい歌声で明るく力強く歌う姿に、私も元気をもらってしまいます。あらためて、時代を超えて語り継がれる名曲だと思います。

■堺正章さんも歌っていた「北風小僧の寒太郎」

子ども向け演歌風の童謡となっているのが「北風小僧の寒太郎」です。この曲は1972年にNHKの『おかあさんといっしょ』で披露された後、1974年にタレントの堺正章さんと東京放送児童合唱団が歌唱を担当し『みんなのうた』で放送されました。この歌はもちろん知っていましたが、堺さんが歌っているとは知りませんでした。

次女は、幼稚園の生活発表会で合唱したことをきっかけにこの曲を知ったそうです。長男や長女も幼少のころに『おかあさんといっしょ』で何度か聴いたことがあるようですが、演歌風なメロディーは珍しいと思いました。

「なんでさむいのにまちまでくるのかな?」そんなかわいいことを次女は言っていましたが、なんでも「寒太郎」とは「寒の入り」を擬人化した言葉だそうです。歌詞を見返してみると、見事に冬のはじまりを教えてくれるようなものとなっており、演歌風の哀愁漂う曲調と見事にマッチしているように感じます。寒い時期になると「かんたろ~!」と叫びたくなりますね。

このように、『みんなのうた』は素晴らしい名曲をたくさん生み出してきました。令和の子どもたちにもその魅力を伝えていきたいですね。

(Source link: 日本ニュース24時間)