自転車屋「ありえへん事件起きた」 モラルやマナーはもう無いんだな 迷惑客に店員疲弊→空気入れ無料サービス終了に

自転車店

「ちいさな自転車家」の公式サイトから

売り場にあるフロアポンプ(タイヤの空気入れ)を、客が勝手に開封して使用した――。愛知県名古屋市の自転車屋が、このような被害に遭ってしまったそうです。迷惑な客が増えたため、5年間提供されていた「空気入れ無料サービス」が2023年9月26日をもって終了することが発表されました。

悲しい終了の理由

この自転車屋はコロナ禍以降、フロアポンプの故障や利用者の不適切な行動が増え、修理や販売に影響を及ぼしていたそうです。そのため、今回のトラブルが「サービス終了のきっかけになった」と説明されています。

道徳の欠如に絶望

「ちいさな自転車家」は、25日に一連の事件の経緯を説明するために発表しました。商品であるフロアポンプが外部に持ち出され、包装袋が開封されたとされ、その結果、「空気入れ無料」と「フロアポンプ貸し出し」のサービスが終了することが告知されました。店側は、修理の立て込んでいる時でも対処してきたが、コロナ禍以降、身勝手な人々が増えてしまったと嘆いています。

今後は、商品を購入した人々、高齢者、子どもを乗せた電動自転車を使用する母親に対して、スタッフが空気を入れる予定だとのことです。店側は「不本意ではありますが、ご理解とご協力をお願いいたします」と呼びかけています。

モラルを大切にしよう

この事件について店のスタッフが振り返り、「モラルやマナー、道徳といったのはもう無いんだな」と心を痛め、以下のようなコメントを残しました。

「切に願うとすれば、『優しさを大切にして』と思います。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、利己的な考え方って絶対にいつの日か自分の身に返ってきます。どうせ我が身に返ってくるなら良い事である『優しさ』の方が良い」

同店は「モノを大事にする」「他人を思い遣る」といったことを今一度考え直してほしいと訴えています。

日本ニュース24時間