済州島のある免税店の前で、数十メートルにも及ぶ行列ができたことが話題となっています。この行列には中国人の観光客が主に並んでおり、そのほとんどが「代工」と呼ばれる免税品を取り扱う買い出し商人たちです。一部の中国人個別観光客や東南アジア・欧州からの観光客も見受けられました。
外国人観光客が昨年比で4995.7%増加
済州島観光協会によると、秋夕(チュソク、中秋)連休前日から1週間の間に、韓国内外から28万5000人の観光客が済州を訪れると予想されています。この中で外国人観光客は2万1300人以上であり、そのほとんどが中国人です。航空便と国際クルーズ船を通じて訪れる人々が増えており、昨年の訪問者数と比較すると4995.7%もの増加となっています。
中国の中秋節と国慶節連休との重なりが特需を引き起こす
さらに、中国の中秋節と国慶節連休の期間には、1万7698人の中国人観光客が済州に訪れる予定です。これは2019年の国慶節連休期間と比較すると78.0%まで回復する水準です。この期間には航空便とクルーズ船を利用する人々が増える見込みです。
内国人観光客の減少と済州観光業界の対策
一方で、内国人観光客の数は減少しており、これはエンデミック以降、日本や東南アジアなど他の地域を旅行先とする傾向があることが影響していると考えられます。また、航空路線の減少も要因の一つとされています。
済州観光業界では、中秋節や国慶節連休を見据えてさまざまな対策を準備しています。例えば、済州のリゾートホテルでは、中国人観光客の予約率が平均90%を超えるなど、市場回復に期待が寄せられています。
済州道では、中国人観光客を歓迎する週間が開催され、外国人への歓迎イベントも計画中です。
【参考】日本ニュース24時間