飼育員がライオンに襲われた事故、なぜ安全徹底のはずなのに起きたのか?

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福島県二本松市の「東北サファリパーク」で、飼育員がライオンに襲われ、その後死亡した事故が発生しました。このような安全対策が徹底されている場所でなぜこんな事故が起きたのでしょうか?

事故から一日、園は臨時休業

事故が発生した9月28日、東北サファリパークでは飼育員がライオンに襲われ、その後死亡しました。事故から一日、園は臨時休業となり、労働基準監督署の調査が行われました。

園の説明から見えた”違い”

通常、東北サファリパークでは人間側の扉を開けて夜のエサをあげ、その後扉を閉め、動物側の扉を開けて動物が中に入ってくるという手順でライオンの飼育を行っています。しかし、事故が起きた日は飼育員の作業スペースと檻の中をつなぐ扉が開いたままで、ライオンが檻の中に入ってしまったとのことです。

閉めるべき扉が開いたまま

何らかの手違いで飼育員が扉を閉めるのを忘れた可能性があります。熊久保副社長は「開けた状態ではライオンが当然入ってくる。本人はすぐに閉めに行ったようだが、ライオンの方が速くて、そのまま中に入れられてしまった」と状況を説明しています。

閉め忘れた可能性

警察は監視カメラの映像や従業員への聞き取りなどから、飼育員が扉を閉め忘れた可能性があると見て捜査を進めています。熊久保副社長は「このような事故が二度と起きないように、会社としても調査と今後の改善に全力を挙げたい」と話しています。

この事故は安全管理に細心の注意が払われているはずの場所で起きたものです。今回の教訓を生かし、東北サファリパークはさらなる安全対策を講じることで、同様の事故が二度と起きないように取り組んでいくことでしょう。

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