元「おニャン子」が家族介護を教える!新田恵利さんが6年半の経験を語る【日本ニュース24時間取材班】

新田恵利さん(8月6日午後、千葉市中央区)

元アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで作家・タレントの新田恵利さん(55歳)が、今年の4月から淑徳大学総合福祉学部の客員教授に就任しました。彼女が教えるのは、高齢になって寝たきりとなり、認知症が進行した母親を自宅で介護した経験に基づく家族介護の実態です。新田さんは「私の介護に悔いはない」と断言する講義で、私たち取材班も興味津々で耳を傾けました。(日本ニュース24時間編集部 横山晃嗣)

突然の介護生活

「100人いれば100通りの介護がある。私の介護(の経験)を聞いて、何かを感じ取ってもらえたら」と、新田さんは淑徳大千葉キャンパスのオープンキャンパスでの模擬授業で語り始めました。彼女は母ひで子さんの6年半に及ぶ介護生活について語りました。ひで子さんは2021年3月に92歳で亡くなった人でした。

新田さんにとって、介護生活が始まったのは突然の出来事でした。ひで子さんは2014年9月に腰椎を圧迫骨折し、3週間入院し、退院したときには一人では立ち上がれなくなっていました。そのとき、新田さんは兄に「お兄ちゃん、ママが歩けなくなってる!」と叫びました。当時の新田さんは46歳で、初主演の舞台公演やテレビ出演といった芸能活動で忙しくしていた時期でした。ひで子さんは骨粗しょう症を患っており、入院する前までは一人で階段を上り下りし、愛犬と過ごしていました。しかし、入院生活から戻ったときには筋力が落ちてしまい、羽毛布団の重さで寝返りを打つことさえできなくなっていました。

「介護」という言葉は、それまで新田さんには遠いものでしたが、突如として彼女の現実となったのです。

介護生活をブログで発信

新田恵利さん(淑徳大提供)

ひで子さんは介護度が高く、要介護4の認定を受けていました。しかし、自宅周辺には対応できるデイサービスがなかったため、新田さんは在宅での介護を決意しました。しかし、介護の知識も心構えもまったくありませんでした。介護が始まったとき、新田さんは地域の福祉担当部署に相談に行きました。彼女には地域包括支援センターへ行くように案内されました。そこで新田さんは、大人用オムツの取り替え方などをスタッフから教わりました。「大変ですね、でも大丈夫ですよ」というスタッフの温かい言葉は、今も彼女の心に残っています。

【参照リンク】日本ニュース24時間

このように、新田恵利さんは元アイドルとしての経験やタレントとしての活動とは異なる道を選び、家族介護の教育の世界に身を投じています。彼女の経験から学ぶことは多くあり、私たちにとっても大きな示唆を与えてくれる存在です。新田さんの取り組みは、多くの人々に勇気や希望を与えることでしょう。新田恵利さんの活動を応援しましょう!