神奈川の女性狩猟団体が活動休止 協定結ぶ市「代表者と連絡取れず」

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神奈川県南足柄市を拠点に活動する女性狩猟団体「Japan Hunter Girls(JHG)」が今月、活動を休止すると関係者に伝えていたことが判明しました。JHGは4月にクラウドファンディング(CF)や国の補助金を活用してジビエ処理加工施設を開設し、市などと協定を結んで運営していました。

代表者不在で活動休止

市によると、施設は9日を最後に運営されておらず、市の担当者は「代表者と連絡が取れず、困惑している」と説明しています。このため、当面の間、休業せざるを得ない状況となっています。

JHGの歴史と活動

JHGは、2018年に神奈川県猟友会に所属する女性猟師たちが立ち上げた「神奈川県猟ガールズ」という団体の前身です。その後、2020年に一般社団法人JHGとなり、複数のメンバーが活動してきました。JHGは、県の公式YouTubeチャンネル「かなチャンTV」やメディアでの取り上げられ方によって、話題となりました。

今年4月、JHGは「足柄森林公園丸太の森」内にジビエ処理加工施設「KIWOSUKU(キヲスク)」を開設し、ジビエを通じて食育などに関心を持ってもらおうとしました。また、市などとの協定により運営していました。

施設の開設に際しては、公園内で使われていなかった市が管理する建物(約31平方メートル)を改修する費用として、2021年にクラウドファンディングで調達した資金(目標金額250万円)や国の補助金約620万円を活用しました。施設はジビエ生産に加え、食育などの発信拠点としてイベントの開催などにも力を入れる予定でした。

活動休止の理由

今月に入って、JHG側から複数の関係者に対し、活動を休止する旨のメールが送られたと市などによって報告されています。しかし、その理由は明記されていなかったそうです。

市産業振興課の瀬戸光浩課長は「代表者との連絡が最後に取れたのは9月中旬です。電話もメールもつながらず、困っています」と語りました。

記事のソースリンク:日本ニュース24時間