力入れたが…3カ月で利用者ゼロ 群馬県企画「リトリート旅」売れず

群馬県庁

群馬県は、観光客が温泉地でゆっくり過ごす「リトリート」の旅を推進するため、大手旅行サイトで提供した「リトリート3泊旅」の旅行プランが3カ月で1件も売れなかったことを明らかにしました。県は「リトリートの聖地」化を県勢発展や県民幸福度向上のための重要戦略の一つと位置づけており、山本一太知事は「極めて残念。反省してきちんと利用されるものにしたい」と述べました。

リトリート旅行プラン、ゼロの売り上げ

群馬県は温泉地の魅力を高め、宿泊日数を長期化させることを目指し、2022年度に草津など7カ所の温泉で12の長期滞在プランを旅行事業者などと共同で作成しました。このうち、県の呼びかけに応じた6つの旅館が7月3日以降、大手旅行サイト「じゃらん」で3泊4日の旅行プランを販売していました。

しかし、その結果は残念なものでした。予約は2件にとどまり、いずれもキャンセルされたとのことです。カヌーや登山などの3つのプランは現在も販売されていますが、森林浴や秘湯ツアーなどの3つのプランは10月初旬までに終了しました。

予約の難しさや価格の問題

群馬県は20~40代の働き盛りを対象に、「忙しい日常から解放される旅」を提案しましたが、旅行事業者や観光関係者からはいくつかの問題点が指摘されています。外部関係者が案内するため、予約可能な日程が限られているという指摘や、4日間のプランが決まっているため融通が利かないという声がありました。また、最低価格が1人3泊で4万~17万2000円程度と高額であることも、予約のハードルとなっているようです。

広報戦略の見直し

観光魅力創出課によると、特集ページの閲覧数は7月と8月でそれぞれ3000件以上あり、一定の関心は引きつけられたとのことです。今後は複数のプランを準備し、ターゲット層への広報戦略を見直す予定です。山本知事は記者会見で、「県内に魅力的なメニューを作り、発信したい」と述べました。

リトリート旅行プランの売り上げがゼロという結果は残念ですが、群馬県は今後も魅力的な観光メニューを提供していくことで、観光客の関心を引き続けることを目指しています。


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