2017年、韓国の家計債務が世界2位に急増

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(写真:朝鮮日報日本語版) ▲朝鮮デザインラボ チョン・ダウン

昨年、会社員のYさん(37歳)は住宅担保ローンと無担保ローンを駆使して約7680万円(7億ウォン)を借り、住宅を購入しました。現在、Yさんは毎月350万ウォンを元利合計で返済しています。この金額は彼の月収の90%以上を占めています。Yさんは「共働きだったので思い切った決断でしたが、祝祭日や慶弔で負担が増え、最近は生活が厳しく感じます」と話しています。

韓国の家計債務の増加と世界ランキング

韓国の家計債務は、昨年末現在で国内総生産(GDP)比の108.1%を記録し、世界で2位の国になりました。2017年には世界ランキングで4位でしたが、たった1年で2ランクも上昇しました。

コロナ禍を経て、多くの国々が「借金ダイエット」を成功させ、家計債務を減らしています。しかし、韓国は逆に家計債務が大幅に増加し、比較可能な26カ国で最も増えた国となりました。住宅価格が急騰した期間に多くの人々が借金を重ねてマイホームを購入したことが主な要因です。家計の所得に占める利子負担は過去最高水準に達しています。

「借金ダイエット」に失敗した韓国

国際通貨基金(IMF)によると、昨年末現在で韓国の家計債務のGDP比は130.6%であり、スイスに次いで世界で2位となりました。これまではカナダが2位でしたが、韓国がカナダを抜いて初めて2位になりました。

韓国の家計債務のGDP比は、2019年末から2022年末までに10.5ポイント上昇しました(97.6%→108.1%)。この増加幅は比較可能な26カ国で最大です。2019年には世界ランキングで7位でしたが、他の16カ国(アメリカ、カナダ、イギリスなど)がコロナ禍を経て借金を減らすことに成功しました。一方、韓国は逆に借金が最も増えた国となりました。他の国々の家計債務増加幅の平均は2.7ポイントであり、韓国の増加幅がどれほど大きいかが分かります。2017年から2022年までの5年間の家計債務の増加幅も韓国が16.2ポイントで最も大きいです。

専門家たちは、家計債務が経済成長に悪影響を及ぼし始める臨界値を80%と見ています。この水準では、元利償還負担によって消費が萎縮します。国際金融協会(IIF)の統計によれば、世界各国の家計債務のGDP比の平均は61.9%です。

こちらの記事の引用元: 日本ニュース24時間