津波注意報発表で気象庁会見 通常の地震活動ではないかもしれない

提供:ウェザーニュース

鳥島近海の地震活動により、伊豆諸島や西日本、東日本太平洋側の広範囲で津波が観測されています。気象庁は会見の中で、通常の地震活動ではない可能性を示唆しました。

通常とは違う津波の発生状況

9日(月)8時39分の時点で最も高い津波を観測したのは伊豆諸島・八丈島八重根で60cmとなっています。その他、千葉県館山市・布良や高知県土佐清水、宮崎県日南市・油津など広い範囲で20〜40cmの津波を観測しました。

気象庁によると、今回の地震活動は午前4時頃から断続的な揺れが観測されています。鳥島近海は地震計が少ないため、震源や地震の規模などの特定が難しい地域です。アメリカ地質調査所による解析でも、地震の規模はマグニチュード5を少し超える程度とされています。

今回のようなケースは珍しく、通常の地震ではなく、海底での火山活動や地すべりなど、他の要因によって揺れが起こった可能性も否定できません。

鳥島近海では過去にも、一般的な津波を起こす地震よりも小さい規模のマグニチュード5クラスで津波が発生したことがあります。2018年にはマグニチュード5.7、2015年にはマグニチュード5.9の地震で津波が発生しました。

通常とは違う津波の発生状況で、今後の推移については見通しが難しくなっています。最新の情報をこまめに確認し、津波注意報が解除されるまでは海岸に近づかないようにしてください。

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