東京・池袋で発生した強盗致傷事件の指示役として逮捕された怒羅権の初代メンバーについて、警視庁捜査1課が逮捕を行いました。この事件では、5人組がマンションに押し入り、現金100万円などが奪われたというのです。
指示役の逮捕と組織的な背景の調査
汪楠容疑者(51)は、強盗致傷容疑などで逮捕されました。警視庁捜査1課は、実行役らに指示を出した可能性があると考え、組織的な背景を調査しています。
事件の概要と逮捕容疑
事件は3月21日の午前に起きました。汪楠容疑者は実行役と共謀し、東京・豊島区東池袋のマンションに侵入しました。彼らは中国籍の男性に暴行を加え、3週間のけがをさせ、現金109万円とノートパソコン5台など計19点(153万円相当)を奪った疑いが持たれています。
他の逮捕者と国外逃亡
警視庁捜査1課によると、事件には40~50代の日本人男性5人が実行役や運転役として逮捕されています。一部の逮捕者は汪楠容疑者と同じ地域出身で、以前から面識があったとみられています。
また、モンゴル人の男性3人も実行役だったと考えられますが、1人は現場で反撃されて死亡し、残る2人は事件直後にウランバートルに向けて国外逃亡しました。
汪楠容疑者の関与とその後の活動
汪楠容疑者は中国残留孤児の2、3世らを中心に結成された「怒羅権」の創設に関与していました。彼は組織窃盗事件の服役後、更生支援に取り組む一方、2015年からは寄付で集めた本を受刑者に差し入れる活動を始めました。また、新聞やテレビ番組にも多数出演しています。
結びにあたって
怒羅権初代メンバーの逮捕によって、事件の背後にある組織的な動きが浮き彫りになりました。警視庁捜査1課は、実行役らへの指示や事件の経緯について徹底的に調査を進めるでしょう。
※この記事は、日本ニュース24時間より提供されています。