米陸軍参謀総長、ウクライナで学んだ教訓を受け入れて適応する

米陸軍参謀総長のランディ・ジョージ大将は、戦争の性格が急速に変化していることを認識し、我々も適応していかなければならないと述べました。彼は海外製自走砲の調達を再推進する可能性があるとも言及しました。

米陸軍、通常火力戦略の下で自走砲の調達を再推進するかもしれない

毎年注目を集める米陸軍協会の年次総会は、ウクライナとロシアの戦いが勃発したことで影が薄くなりました。しかし、陸軍の近代化を担当するジェームズ・レイニー大将とランディ・ジョージ大将は、戦争の性格の変化を認識し、砲兵戦略を変える必要があると述べました。

レイニー大将は、精密射撃や新技術の有効性についても言及しましたが、通常砲(榴弾砲)が最も多くの敵を破壊していることを強調しました。陸軍で調達を担当するブッシュ次官補も、通常火力戦略には戦場での通常射撃を強化する施策が含まれていることを述べています。

米陸軍は牽引式のM777の更新を検討しており、装輪式自走砲の調達を独自に開発するとも噂されていました。しかし、NATO加盟国の中に適切な装備を持つ国があることをレイニー大将が言及したため、米ディフェンスメディアは通常火力戦略の下で自走砲の調達を再推進する可能性があると報じています。

生存性の低い指揮所は時代遅れ、移動可能である必要がある

興味深いのは、米陸軍参謀総長の指摘です。彼は戦術作戦指揮所が設営に2時間もかかる時代は終わったと述べました。

陸軍はこれまでに高度な司令部を設置するため、大型テントを設営してきました。しかし、ジョージ大将は移動可能で迅速に更新できるオープン・アーキテクチャの必要性を訴えています。彼は、設営に2時間もかかる指揮所は時代遅れであり、移動中にも作戦指揮を継続できるシステムが必要だと述べました。

また、ジョージ大将はストライカーによる指揮統制の効果にも衝撃を受けたと言及しました。ストライカーに搭載されたノートパソコンやタブレット、無線通信装置を使用して、物理的な距離を無視して指揮統制を行う能力を開発することが重要だと述べました。

エイブラムスのアップグレードとSEPv4の中止

エイブラムスの新しいアップグレードであるM1E3についても言及されています。重量削減やアクティブ防護システムの統合が重要とされています。しかし、グレン・ディーン少将は、エイブラムスへの搭載が難しいとも述べています。

これらの問題から、米陸軍はSEPv4の開発を中止し、より積極的なアップグレードであるM1E3の開発に踏み切った可能性があります。

以上が米陸軍参謀総長の発言の要点です。彼は、ウクライナで学んだ教訓を受け入れ、適応していくことの重要性を強調しています。

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army Reserve photo by 1st Sgt. Michel Sauret
Source link: 日本ニュース24時間