「天才、藤井聡太竜王・名人、八冠独占。神様にお手合わせを」─彼の数々の名言─

藤井聡太竜王・名人

将棋の藤井聡太竜王・名人が、王座戦五番勝負の第4局で永瀬拓矢王座に勝利し、史上初となる八冠独占を達成しました。彼は2016年のプロデビューから約7年で将棋界の全タイトルを手に入れた天才です。彼の素晴らしい功績と共に、彼が生み出してきた名言にも注目が集まっています。

望外という言葉

藤井竜王・名人が初めて発した名言は「望外」でした。2017年の王将戦一次予選で、彼は小林裕士七段に勝利し、11連勝を達成しました。この快挙について、彼は「自分の実力からすれば望外な結果なので素直に嬉しい」と述べました。まだ中学3年生の14歳だった彼が、新聞や小説を読むことで活字に触れていたこともあり、インタビューに対して自然に「望外」という言葉を選んだのかもしれません。

神様がいるなら一局お手合わせを

将棋界でAIの存在感が増し、AIと人間の戦いが注目を浴びる中、藤井竜王・名人はファンの質問に答えて「せっかく神様がいるなら一局、お手合わせをお願いしたい」とコメントしました。この発言は「神回答」と称され、話題を呼びました。AIが将棋の心理に近い存在であっても、もし将棋の神様がいるのならば、それに勝る手を見せてもらえるかもしれません。彼のコメントには、そんな無邪気な願いが込められています。

盤上の物語

2020年7月、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で自身初のタイトルを獲得した後、藤井竜王・名人は「将棋界の盤上の物語は不変のものと思いますし、その価値を自分自身伝えられたらなと思います」と述べました。AIの進化によって人間よりも強くなった今、人間同士の対局の意味合いが問われる中、彼は「盤上の物語」という言葉を使い、注目を集めました。

森林限界

最年少で五冠を達成した後のインタビューで、藤井竜王・名人は将棋について「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのか全く見えません。まだ頂上が見えない意味では森林限界の手前です」と述べました。この「森林限界」という四字熟語は、富士山の登山の段階を表しています。将棋の一手も、彼の言葉も、私たちには想像できないほどの深みを持っています。

彼が羽生善治九段の七冠独占を超え、新たなタイトルを獲得しまでした藤井竜王・名人。今後も彼の棋譜と言葉は、私たちにさまざまなインスピレーションを与え続けることでしょう。