山手線、運転見合わせで各駅混雑　高田馬場では入場制限も

　JR山手線は24日の始発から内回りと外回りの全線で運転を見合わせた。この影響で各駅で混雑が見られた。午前8時半ごろ、JR高田馬場駅では、自動改札機に赤いランプが点灯し、入場が制限されていた。「山手線は運転を見合わせています」。場内のアナウンスが繰り返される中、行き場を失った通勤客らが「何時ごろに運転が再開するのか」と駅員に尋ねたり、スマートフォンで代替の交通機関を検索したりしていた。

【写真】高田馬場駅には運転再開を待つ人、人、人…

　東京都中野区に住む会社員の女性（58）は、山手線を使って品川駅が最寄りの会社に出勤する予定だった。「朝のミーティングには、もう間に合わない。今から焦ってもしょうがないので、運転再開まで待ちます」と疲れた様子だった。

　新宿駅でも運休に困惑する声が聞かれた。津田沼駅から勤務先がある高田馬場駅に向かっていた千葉県船橋市のアルバイトの男性（71）は、乗り換えの新宿駅で初めて山手線の運休を知ったという。男性は「電車の遅れはよくあるので早めに家を出ているが、津田沼駅でもっとみんなに分かるよう、構内放送で周知してほしかった」と話した。【原田啓之、一宮俊介】