ガザ、パレスチナ、イスラエル:戦闘に揺れる地で現地在住邦人も衝撃を受ける

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「水も電気もない。数分間隔で爆発音がとどろき、自分が生きているのが信じられない」―。イスラエルとハマスの戦闘が突然始まったことで、パレスチナ自治区ガザでは惨状が広がっています。イスラエルによる報復のため、ハマスが支配するガザは空爆を受け、市民たちからは絶望の声が上がっています。同じくイスラエル側でも多くの市民が犠牲になり、悲しみに包まれています。この記事では、現地の声を集め、現状をお伝えします。

「どうか止めて」とガザ市民

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ハマスは10月7日、突如イスラエル領内に向けて大量のロケット弾を発射し、越境攻撃を開始しました。イスラエルもこれに応戦し、激しい衝突が続いています。双方の死者は12日までに2800人を超えました。

ガザは地中海に面し、東京23区の6割弱ほどの広さの土地に220万人が暮らしています。イスラエルは2007年からガザを封鎖しており、街は壁やフェンスで囲まれた「天井のない監獄」とも言われています。現在の衝突について、イスラエル側は「われわれは人間の形をした動物と戦っており、それ相応の対応を取る」と述べています。このため、電気や食料などの供給が完全に止まってしまいました。さらに、過去最大規模となる30万人の予備役招集も決定し、地上戦の準備を進めています。

「この電話も10分が限界です」と話すガザの職員、ハデル・エル・スーラーニーさん(29歳)は、自家発電のある隣人の家から電話で取材に応じました。「自分の家も攻撃に遭った。もうどこにも安全な場所はない。さっきも20メートル先で爆発があった。水も食べ物もない。イスラエルは市民全員の命を奪おうとしていると言っても過言ではない。どうか止めてください」と訴えました。

スーラーニーさんによると、ガザから唯一脱出できる可能性があったエジプトへの検問所も攻撃を受け、閉鎖されてしまいました。さらに発電所も燃料切れで停止しています。「わたしたちは人間です。ここには人間がいます。電気もインターネットもない中、爆撃される人間がガザにいるのです。安全なシェルターをください。せめて病院だけは機能させてください。電気のない病院では、必要な医療の提供が不可能です」と、彼は悲痛な声で訴えました。

この記事は、現地のパレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとハマスの戦闘の現状をお伝えしました。この地で続く戦闘によって多くの市民が苦しんでいます。私たちは彼らの安全と平和を願い、一刻も早い解決を願っています。

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