イランの〝介入〟示唆により、イスラエル地上戦が秒読みに!

イスラエル地上戦

イスラエル軍が地上侵攻の「秒読み段階」に入ったと見られています。イスラム原理主義組織であるハマスが支配するパレスチナ自治区ガザへの地上戦のため、イスラエル軍がガザ境界付近で地上部隊の増強を進めています。さらに、ハマスを支援してきたイランが重大な「介入」を示唆したとのことです。この状況に対し、米国防長官のロイド・オースティンは、空母打撃群を東地中海に派遣すると発表しました。事態はますます緊迫しています。

イスラエルのリーダーが「壊滅するのはわれわれだ」と宣言

イスラエルの首相ベンヤミン・ネタニヤフは戦時内閣の発足後、初めての閣議で次のように述べました。「ハマスはわれわれを壊滅しようと考えていたが、ハマスを壊滅するのはわれわれだ」と。ロイター通信が伝えました。

イスラエル軍の報道官は、ガザ北部から約60万人が南部に移動したと述べています。軍は民間人の被害を最小限に抑えることを主張し、進行に向けた準備を進めています。また、過去最多の予備役兵36万人を招集しており、戦闘に向けた限定的な地上作戦も実施されました。

イランとレバノンのヒズボラも本格参戦の懸念

イランの外相であるホセイン・アブドラヒアン氏は、レバノンのベイルートで国連中東担当特使と会談した際、「イランには譲れない一線がある」と述べ、「イスラエルがガザへの地上侵攻を開始すれば、イランも対応せざるを得ない」と語ったと伝えられています。また、イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派民兵組織であるヒズボラの本格参戦も懸念されています。しかし、イスラエル軍の報道官は、「軍は2つ以上の戦線で作戦を遂行できる」と強調しています。

米軍も抑止力を強化

ハマスによる大規模テロ事件が発生した後、米軍は最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードを中核とする空母打撃群を東地中海に派遣しました。さらに、空母ドワイト・アイゼンハワーを中核とする空母打撃群の追加派遣が発表されました。米国防長官のオースティン氏は声明で、「米軍の増強により、戦闘をエスカレートさせようとする国や勢力を抑え込む決意を示す」と述べています。

ガザとイスラエルの犠牲者が増加

地上侵攻が始まる前から、ガザとイスラエルの犠牲者数が増えています。ガザの保健当局は、ガザ側の死者が2670人に達したと明らかにしました。一方、イスラエル軍は少なくとも1400人の犠牲者が出たと発表しています。合計で4000人以上の死者が出ているとされています。

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