シンガーソングライターの谷村新司さんが、10月8日に74歳で亡くなりました。谷村さんは、大阪府出身で、今年3月に急性腸炎の手術を受けて以来、療養中でした。
音楽活動の軌跡
谷村さんは、小林旭がギターを弾く姿に感化され、「モテたい」と思いギターの練習を始めました。その後、堀内孝雄とともに「アリス」を結成し、1971年に「走っておいで恋人よ」でレコードデビューしました。その後も「冬の稲妻」や「チャンピオン」などのヒット曲を生み出し、ソロ活動でも成功を収めました。また、山口百恵さんに楽曲提供した「いい日旅立ち」も名曲として親しまれています。「昴」は、日本国内だけでなく、中国やアジアでも人気を集めました。
「アリス」は1981年に活動を停止しましたが、2009年に再始動しました。今年4月には全国ツアーの延期が発表され、6月には公式サイトで年内の治療に専念すると発表されていました。8月の日本テレビ「24時間テレビ」でも谷村さんの病床からのメッセージが紹介されました。
盟友の想い
谷村さんの盟友である堀内孝雄は、「来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした」とコメントしました。また、矢沢透も「悲しいというより悔しいんです。谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないで下さい」と悲痛な思いを語りました。
残された思い
事務所の発表によれば、谷村さんは昨年活動50年を迎え、アリスの記念ライブを開催し、アリスメンバーの堀内孝雄と矢沢透と共に新たなスタートを切ることを目標にしていました。しかし、その夢は叶いませんでした。遺された人々に感謝の気持ちを伝えるためにも、故人を偲ぶ場を設ける予定です。
謝辞と告別
谷村さんは、日本語の精神文化を大切にし、多くのご縁を結んできました。歌と音楽を通じて、沢山の国々を訪れる旅もしました。この度、谷村新司の名は「天昴院音薰法楽日新居士」となりました。この星が私たちを照らし続けることでしょう。
最後に、私たちの心には、歌と音楽がいつまでも残ることを願って、深い感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
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