F-22、B-52が韓国首都圏上空に出撃…米国「3つの戦線も問題なし」誇示

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世界最強の戦闘機として評価されるF-22ステルス戦闘機「ラプター」が先日、韓国の首都圏上空に登場しました。また、核搭載が可能な戦略爆撃機であるB-52も近日中に一般公開される予定です。このように、米国の核を搭載した最高の航空戦力が韓国半島に並ぶ光景は異例の出来事と評価されています。特に、ウクライナに続くイスラエルでの戦闘拡大の状況を受けて、北朝鮮の挑発に対する強力な抑止力を示すための意図があると解釈されます。

F-22ラプターの魅力的な飛行デモンストレーション

ソウル国際航空宇宙および防衛産業展示会(ソウルADEX2023)のプレスデーでは、F-22ラプターが見事な機動性を披露しました。エンジンのパワーを最大限に活かし、短い滑走距離で離陸し、急上昇と急旋回を連続して行いました。急角度での上昇により、観客たちは感嘆の声を上げました。そのUターンもわずか2、3秒で行われるなど、驚異的なパフォーマンスを見せました。

また、地上展示されていたF-22ラプターは、50メートルのフェンスの外で観客を迎えました。重要な軍事資産であるため、ステルス性を高めるためにステルス塗装や武装の露出を最小限に抑える対策が取られているようです。F-22ラプターが首都圏上空で飛行すること自体が、北朝鮮に対する強力なメッセージとして解釈されるでしょう。

B-52の公開飛行と米国の3大核戦争力

今後の予定としては、B-52の飛行が行われる予定です。チャールズ・キャメロン大佐(ADEX米軍支援団長)によると、B-52は地上展示ではなく、計画通りにフライバイ(近接経路飛行)を実施する予定だと述べています。また、今回が初公開となるB-52の国内空軍基地着陸も予定されているそうです。

B-52は約6400キロもの距離を飛行し、戦術核など射程距離200キロにも及ぶ32トンの爆弾を投下することが可能です。これらの特性から、B-52は米国の「3大核戦争力」の一部として位置づけられています。

米国の戦略と北朝鮮へのメッセージ

F-22ラプターとB-52の韓半島上空での同時出撃について、米国が異例のアナウンスを行った背景には、イスラエルとハマスの戦いにも関連があるとの見方もあります。ロシアによるウクライナへの侵攻に続いて、ハマスがイスラエルを攻撃するような状況において、米国は2つの戦場を同時に管理する必要がありました。このような状況を利用して北朝鮮が挑発する可能性を懸念し、北朝鮮への抑止力の存在を誇示したと見られています。

今回のADEXでは、米国はMQ-1C「グレイイーグル」無人攻撃機やEA-18G「グラウラー」電子戦機などの空中戦力だけでなく、M270 MLRS(多連装ロケットシステム)などの地上装備も初めて展示されます。また、韓国型戦闘機KF-21「ボラメ(鷹)」も初公開され、デモ飛行も行われる予定です。

この記事の情報源: 日本ニュース24時間