「卒業したら就職」は大切だけれども、それだけではない! 24歳、内定を辞退して〝地域興し〟に打ち込む

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三田希美子さん=本人提供

就職してお金を貯めてから、活動したら――? 自身が立ち上げた法人の活動に力を入れながら就活をして、最終的に法人の運営に力を注ぐことを選んだ24歳がいます。ファーストキャリアに悩んだ経験を聞きました。

地域活性に興味持った高校時代

横須賀市の地域活性化事業を展開する一般社団法人NELD(ネルド)。法人代表の三田希美子さん(24)は、大学時代から地元・横須賀を拠点に事業を続けてきました。

大学1年生の立ち上げ当時は学生団体として活動をしていましたが、2020年に「対外的な信用を得るためにも」と法人格を取得しました。

三田さんが地域活性化に興味を持ったのは高校2年生のとき。当時、地方創生担当大臣だった石破茂衆院議員の講演会を聴いたことがきっかけです。

三田さんの地元・横須賀市のある三浦半島には、人口減少や少子化で存続できない恐れのある「消滅可能性都市」とされている三浦市があります。「少子化や三浦市の消滅可能性都市について話していて、そういう地域があることへの寂しさや課題意識を感じ、『地域』に興味を持ち始めました」

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地域活性事業すすめつつ、大学の成績も

その思いを抱えつつ、大学に進学。大学の学部は地域創生とは違うテーマでしたが、学生時代から活動を始めることにしました。

「高校時代から地域活性化のアイデアコンテストなどにもエントリーしていましたが、アイデアを自分の手でしっかり形にしたいと思い、学生団体を立ち上げました」

立ち上げ後は、団体の拠点作りを兼ねて横須賀市の空き家問題へアプローチすることから始めました。空き家をシェアハウスにして運営管理をしたり、商店街の空き店舗の改装事業をしたりしてきました。

事業を進めるために力を貸してくれる人たちの年代は高校生から40代と幅広く、空き家事業推進のために三田さん自身も第二種電気工事士の資格を独学で取得するなど、必要な技術も身につけてきました。

周囲から「大学生が好きなことをやっているだけ」と言われないよう、三田さんは「成績もちゃんととりました」と笑います。「活動と学業の両立は大変だったけど、自分が選んだ道だし、楽しかったです」

Source link: 日本ニュース24時間