日大副学長、全会議から締め出し アメフト部薬物事件対応巡り

日本大学の沢田康広副学長=8月8日、東京都千代田区

日本大学アメリカンフットボール部員の薬物事件に関連し、沢田康広副学長が一時的に理事会などの全会議から締め出されたことが明らかになりました。

8月下旬、沢田氏は執行部のメンバーから出席停止の理由を明示されずに告げられました。この措置は9月上旬まで続いたものでした。出席停止中の9月4日、沢田氏は林真理子理事長に理由を尋ねましたが、その際に辞任を求められる結果となりました。

学部長の中には執行部の措置に異議を唱える人もおり、薬物事件に対する対応によって学内で対立が生じているようです。8月24日には学長の判断で一部の会議への出席が認められましたが、発言は許されませんでした。

関係者によると、日大側は「沢田氏が競技スポーツ部長に対して、情報の守秘と学生保護の観点から、危機管理総括責任者の常務理事に直ちに報告しないよう指示した」と主張しています。そのため、危機管理規定違反の責任を検討する際、沢田氏が特別利害関係人に該当するとして停止措置が講じられたとのことです。

沢田氏の代理人弁護士によると、沢田氏は警視庁の指導に基づき、情報守秘を競技スポーツ部長に指示したものの、常務理事に報告しないよう指示したことはないと主張しています。

沢田氏側はさらに、「特別利害関係人に該当するかどうかは会議で個別に判断されるべきであり、全ての会議から締め出すのは不当だ」と主張しています。沢田氏は学長に対して定期的に対応状況を報告しており、「意図的に報告を怠った事実はない」と反論しています。

この記事は日本ニュース24時間の記事です。オリジナル記事のソースはこちらです。