鉄の結束「喜友会」が分裂で苦杯 自民系勝利を後押しした「陰のMVP」とは… 茨城・結城市長選


初当選が決まり、花束を贈られる小林栄氏=4日夜、茨城県結城市新福寺(篠崎理撮影)
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 4日に投開票された茨城県結城市長選は、同市などを地盤とする中村喜四郎元建設相(衆院茨城7区)系の元市議が、自民党結城支部長に729票差で競り負ける波乱の展開となった。中村氏支持層の票が現職候補にも流れ、結果として自民党系候補を利したというのが関係者の一致した見方だ。鉄の結束を誇る中村氏の後援会「喜友会」は、分裂選挙の様相となり苦い敗北を喫した。

 市長選で当選した新人で自民党結城支部長の小林栄氏(63)は5日、市選挙管理委員会から当選証書を受け取った。記者団の取材に応じ抱負などを語った小林氏は、選挙戦の構図を次のように分析した。

 「当選できた背景には、喜友会が割れたという面もあった」

 市長選は、小林氏と、中村氏系の新人で元市議の中田松雄氏(72)の対決を軸に展開され、現職の前場文夫氏(76)と元職の平塚明氏(78)も絡む計4人の混戦となった。

 平成27年の市長選で中村氏系の県議らの支援を受けて戦った前場氏には、今回も中村氏支持層の票が一定数流れたようだ。

 小林氏の6791票、中田氏の6062票に対し、前場氏の得票は4955票だった。小林氏後援会の幹部は「前場氏があんなに票を取り、中田氏の票を食うとは思わなかった。当選できたのは前場氏のおかげ。陰のMVPだ」と漏らす。

 結城市を含む衆院茨城7区は喜友会が強い力を持つ。中村氏は無所属ながら自民党の追随を許さず、7区で争う同党の永岡桂子文部科学副大臣に対し、29年衆院選では約1万5千票、26年衆院選では約2万2千票の差をつけた。

市長選の当選証書を受け取る小林栄氏=5日午前、結城市役所
市長選の当選証書を受け取る小林栄氏=5日午前、結城市役所
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 その牙城の一角を崩すことは自民党にとって悲願だった。小林氏は「選挙区での永岡氏の当選に一歩近づいた」と手応えを語る。

 もっとも、今回の市長選で喜友会の「集票力」の衰えが示されたわけではない。中田、前場両氏の得票を合算すれば、前場氏が中村氏系候補として獲得した27年市長選の1万1482票に見劣りはしない。

 とはいえ、多方面に影響力を持つ首長のポストを落としたことは中村氏にとってあまりに手痛い失点だ。

 小林氏は、中村氏系が勝ってきた結城市長選での勝利を「大きく流れは変ってくる」と喜び、「県とのパイプを生かし政治の大きな流れを変えたい。結城が飛躍できるチャンスだ」と意気込んだ。

(篠崎理)



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