日大迷走:林真理子理事長が副学長に辞任を迫る

Image

日本大学は、アメリカンフットボール部員の違法薬物所持事件に揺れています。昨年秋以降、部員が大麻に関与しているとの情報に複数回接触しましたが、報告・共有体制の不備や危機意識の希薄さが問題を拡大させました。この責任の問題で、大学の上層部には不協和音が生じています。

情報提供の軽視と「個人犯罪」固執

「私たちはいくつかミスをしたんです」と、林真理子理事長は副学長の沢田康広に訴えました。2022年9月4日、日大本部の自室での出来事です。この録音データは、私が入手しました。

「ミス」とは、アメフト部員(21)が麻薬取締法違反で逮捕されたことを受けて、日大が2022年8月8日に行った記者会見を指します。林氏や沢田氏は2時間17分にわたって説明を行いましたが、「世間の納得が得られなかった」と林氏は述べました。

この事件に関する最初の「ミス」は、実は2022年秋にさかのぼります。

部員が寮内で大麻を使用しているとの噂が保護者からアメフト部監督にもたらされました。監督が部員に聞き取り調査をしたところ、1人が「ほかの人と一緒に吸ったことがある」と申告しました。さらに、警視庁からも同年12月に、部内で大麻が使用されているとの情報が提供されました。

しかし、監督や日大の競技スポーツ部長は「立件できるものではない」「真偽不明」と深刻に受け止めず、上司である沢田氏ら大学の上層部に報告しなかったのです。

甘い見通しと事件の拡大

その後も、日大の対応は甘いものに終始しました。

アメフト部監督は、部員から申告のあった大麻使用について、昨年11月末に地元の警察署に相談し、「立証困難。厳重注意を」と指導されたと認識していました。しかし、実際には、アメフト部関係者が日大OBの警察関係者に話しただけでした。監督や競技スポーツ部長が警察に正式な相談をしていなかったことは、相談から7か月後の7月7日になって初めて明らかになりました。

警視庁の促しで、沢田氏らは7月6日に寮を調査し、植物片を発見しましたが、「自首を待ちたい」として、警視庁への連絡は発見から12日後になりました。部員120人への聞き取りを続けていた8月3日に寮が捜索され、同5日に部員が逮捕されたのです。

このように、日大の対応は甘く、情報共有や危機意識が不足していたことが問題の拡大につながったのです。

【写真】大麻入りのブラウニーやスナック菓子もSNSなどを通じて流通している

この記事の写真をご覧ください。大麻入りのブラウニーやスナック菓子がSNSなどを通じて流通していることが分かります。このような社会問題にも目を向け、適切な対策が求められます。

ソースリンク: 日本ニュース24時間