南シナ海での中国海警局とフィリピンの船舶の衝突により、緊張が高まっていると22日(現地時間)、ロイター通信が報じました。
中国海警局によれば、フィリピンの補給船がセカンド・トーマス礁(中国名・仁愛礁)に向かっており、衝突を通じて阻止したと報告されました。
フィリピンは中国の警告にもかかわらず無断で仁愛礁付近の海域に進入し、建築物資を不法に運ぼうとしたと中国海警局は述べました。
一方、フィリピン側は中国の挑発的で無責任な行動により船員の安全が脅かされ、フィリピンの主権が侵害されたと主張しています。
この衝突により、両国は互いに非難合戦を繰り広げており、当時の現場を撮影した動画なども公開されています。
セカンド・トーマス礁はフィリピンの海岸から約160キロ離れた場所に位置しており、フィリピンはこの礁に対する領有権を主張しています。
中国は南シナ海の90%が自国の海域であると主張しており、フィリピンなど周辺国との領有権を巡る摩擦が続いています。
この問題に関して、米国は中国がフィリピンの航海の自由を故意に妨害したとして、同盟国であるフィリピンと連携する姿勢を示しました。
米国はフィリピンの軍、民間の船舶と航空機、海警が攻撃を受ければ、1951年の米比相互防衛条約第4条の相互防衛公約を適用すると強調しました。
この衝突は、南シナ海の緊張を一層高めており、今後の状況が注目されます。
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