韓国政府「原発3キロメートル以内で下限値超過のトリチウム検出…問題ない」

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日本の福島原発からの汚染水の2次放流後、韓国政府は原発から3キロメートル以内の海域で検出されたトリチウム濃度が問題ではないと明らかにしました。

検出値が下限値を超えても問題なし

韓国政府の国務調整室の朴購然(パク・グヨン)第1次長は福島汚染水放流対応会見で、「検出値が下限値を超えることは非正常や異常状況を意味しない」と述べました。

福島原発から3キロメートル以内の海域の一部で、1リットル当たり9.4〜16ベクレルのトリチウムが6回検出されました。その後、同じ場所で22ベクレルのトリチウムも検出されました。

これらの値は検出下限値を超えています。検出下限値は、特定の装置で識別できる最小値です。つまり、トリチウムの濃度が測定可能な数値に達したということです。

朴次長は「排出中断基準値や管理目標と比較して非常に低く、特異な数値ではないと判断される。おそらく排出口から近い地点の場合、一部の海流の動きが通常と異なり、若干高い濃度であり、10ベクレルを僅かに超える水準であると推測されます。」と述べました。

国際原子力機関(IAEA)も、「海流の複雑さと不確実性を考慮すると、海域のトリチウムは正常な範囲内にあると判断する。」と説明しました。

韓国政府の対応策

朴次長は、「IAEAには、該当地点のトリチウム濃度変化に特に関心を持ってほしいと要請しました。IAEAも私たちの要請に関心を持ち、注視しモニタリングしてくれると答えました。」と述べました。

また、「韓国政府は国民の懸念を解消するため、2次放流中に検出されたトリチウム濃度について、日本の原子力規制委員会(NRA)などに質問を送り、より詳細な情報を確認しています。」とも明らかにしました。

具体的な質問については、「予測できる範囲内ではあるが、全ての確認すべき事項について質問を投げ、結果が届いたら説明する予定です。」と答えました。

以上が韓国政府のコメントです。
参照リンク:日本ニュース24時間