無名の県立高が甲子園初出場から5年 「下剋上」で盛り上げろ

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夏の大会で無名の県立高校が甲子園初出場を果たしたという話は、多くの人々に感動を与えました。そのドラマ化作品「下剋(こく)上球児」が、TBS系の日曜劇場で放送が始まりました。甲子園初出場から5年が経過し、今もなおその活躍は語り継がれています。

下剋上弁当

白山高校の生徒たちは、地元の発展に一役買おうと考えました。彼らが考案したのは、「下剋上弁当」というメニューです。この弁当は、唐揚げやエビフライなどボリューム満点で、ご飯の上に「下剋上」と書かれたノリが添えられています。店主の鈴木さんは、ドラマの放送を受けてこの弁当を作り始めました。彼は、地元の学生たちに商品開発を学んでもらおうと考え、3年生の稲垣さんと津田さんにおかずの選定を任せました。稲垣さんと津田さんは、自分たちが好きなものを選んで揚げ物メニューを作りましたが、特にだし巻き卵がおすすめだと話しています。

この下剋上弁当は、「ぶんてん」という弁当店で販売されています。「ぬくいの郷」というJAの直売所でも予約すれば購入することができます。また、今後は「あぐりネット三重中央」でも販売される予定です。鈴木さんは、「ドラマを見て原作本に興味を持った人々が白山を訪れ、この弁当を食べてくれることを期待しています」と話しています。

地域の活性化

白山高校野球部の甲子園初出場は、地域の人々にとっても大きな出来事でした。村の自治協議会の中西会長は、50台ものバスを手配して応援に行ったことを振り返りました。彼は、家々を回って寄付金を集め、住民たちは喜んで協力してくれました。中西会長は、「若い人たちが地域を盛り上げようとする姿に感動し、彼らを応援したいと思っています」と話しています。

竹田さんも幼なじみの鈴木さんと一緒に、地元の活性化を願っています。竹田さんは、ドラマの放送を受けて原作本が注目されることを期待しています。彼らは、甲子園初出場当時は県外にいたため、その盛り上がりを知りませんでした。しかし、彼らは野球部の取材をテレビで見て、地元を誇りに思ったと話しています。竹田さんは昨年Uターンしたばかりで、新型コロナウイルスの影響で地域の活気が失われていることを感じていました。彼は、「地域に活気を取り戻すためにはどうすれば良いのか」と考えていましたが、ドラマの放送を知りカンゼン出版社に相談したことがきっかけで、著者の菊地さんを招いたイベントが開催されました。

盛り上がる白山町への願い

菊地さんは、「下剋上球児」で白山高校の快進撃を描いています。彼は、「自信がなくても、ひとつひとつのことを頑張れば、信じられないほどの可能性が広がる。そういったロマンを感じてほしい」と話しています。彼は、白山町が盛り上がることを願い、「聖地巡礼」や地域の魅力を訪れる人々に伝えることが重要だと考えています。地域の活性化に取り組んでいる人々の存在が、一番の希望だと菊地さんは言います。

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