「もらい火」なのに補償ゼロ 火災被害の人気ラーメン店主「すっからかん。毎日どうやって生きていこうかと…」

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火事の悲劇が店主を襲う

火災被害に遭った人気ラーメン店主、HEY!たくちゃんが、一筋の涙を流しています。彼が経営する「鬼そば 藤谷」は、ビルの1階にある店舗から出火し、3階と5階に被害を及ぼしました。換気ダクトや電気系統が焼失し、営業再開は未定です。さらに、HEY!たくちゃんは、火元からの補償が一切なかったことを明かしました。

「もらい火」なのに無賠償の理由

火災被害に対して補償がないことに驚きますが、実は火災に対する特別な法律が存在します。弁護士の中川みち子さんによると、「失火責任法」という法律があります。この法律によれば、火災が故意や重過失によるものでない限り、民法709条の賠償責任は免れるのです。つまり、通常の火事での「もらい火」に対しては、損害賠償を請求することはできません。ただし、火災保険などで対応するのが一般的です。

HEY!たくちゃんは、4年前から多忙だったことやコロナ禍の影響で、火災保険に入っていなかったそうです。「そろそろもう一回入らなきゃいけない」と思っていた時期に忙しくなり、更新を忘れてしまったのだと振り返ります。

悲痛な決断と再起の道

現在、HEY!たくちゃんは火災にあった2つの店舗の解約を検討しています。新たな店での営業再開を目指し、クラウドファンディングで資金を募集していますが、思うような支援は集まっていないとのことです。

さらに、賠償責任を問う「重過失」とはどのような状態なのかを中川弁護士が説明しています。わずかな注意さえすれば火災が予想できた状況であり、著しく注意を欠いて火事を起こした場合にのみ「重過失」とされるのだそうです。

HEY!たくちゃんは、解約のために店舗に残された荷物を回収しましたが、「ほぼ使えない状態でススだらけだった」と悲しそうに語ります。

「もう全部払ったので、恥ずかしいことに、すっからかん。本当にやばい。毎日どうやって生きていこうかと……」と、HEY!たくちゃんは訴えました。

この記事のソースは日本ニュース24時間からです。