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大雨で濁流となった、長泉町と沼津市にまたがる観光名所「鮎壺の滝」(2日午後)
大型の台風2号や梅雨前線の影響で、静岡県内は2日、全域で大雨となった。県中部と西部で、短時間に大雨をもたらす線状降水帯が発生し、磐田市敷地の敷地川で堤防が決壊した。磐田と袋井、沼津の3市は、避難情報で最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)を発令した。静岡地方気象台は、3日午前にかけて県内で大雨が続く可能性があるとして、注意を呼びかけている。
【図】一目でわかる…大雨の頻度が増えている
気象庁によると、2日午後6時までの24時間降水量は、浜松市天竜区船明で309ミリと観測史上最大を記録。藤枝市など15地点で6月の最大を観測した。
磐田市など3市は同日午後、市内一部地域の計8万1328人を対象に緊急安全確保を発令。磐田市によると、敷地川で堤防が決壊し、周辺の住宅や道路が浸水したという。
県によると、2日午後6時時点で、県内17市町で避難指示(警戒レベル4)が発令され、対象は最大182万1806人に上った。
交通機関にも影響が出た。東海道新幹線は同日午後、県内全域で運転を見合わせた。JR東海道線も午後2時半頃から、県内のほぼ全域で、長時間の運転見合わせや大幅な遅れが発生した。
空の便は、静岡空港でフジドリームエアラインズ(FDA)が福岡便などの国内線計12便を欠航した。韓国のチェジュ航空は、ソウル発着の2日午後の2便を、3日午前の発着に変更した。
中日本高速道路によると2日午後、新東名高速道路は新静岡インターチェンジ(IC)―藤枝岡部IC、東名高速道路の浜松西IC―岡崎ICの上下線などで通行止めとなった。
3日午後6時までの24時間の降水量は、県内全域の多いところで250ミリと予測されている。
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