「チックを出すのは悪いことじゃない」- トゥレット症の女子学生がSNSで症状を投稿

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トゥレット症とは、無自覚に体を動かしたり、大きな声を出したりする神経疾患のことです。この病気を抱える人々にとって、周囲の理解は非常に重要です。心理的な負担が軽減され、症状の緩和にもつながるのです。しかし、学校側の理解が進まないことで悩んだ経験を持つ女子学生がいます。彼女は過去に「自分はここにいたらだめなのかな」と思い詰めたこともありました。

気になる周りの反応

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岩井さん(埼玉県内の自宅で)は、「チックを出すことで周りに気を使わせたり、怖がらせたりしてしまうことがつらい。この病気をみんなに知ってほしいです」と話しています。岩井さんは国立障害者リハビリテーションセンターで発達障害の支援を専門的に学んだ22歳の女性です。彼女は授業で症状が出ると、周囲の人々が驚いてしまうことから、最後列の席に配慮してもらっています。また、授業前に病気のことを講師たちに伝えるようになっています。

激しいまばたき、鼻を鳴らすことが始まり

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トゥレット症は、音声チック(せき払いや相手の言葉を繰り返す)と運動チック(肩をすくめたり白目をむいたりする)の両方が1年以上続く場合に診断されます。男性に多い疾患で、女性の3倍程度の発症率と言われています。

岩井さんは小学3、4年生の頃からチックが現れ始めました。彼女は無意識に激しくまばたきをし、鼻を鳴らすようになりました。その後、自転車に乗ると体がむずむずし始め、ハンドルから手を放し、何度も転倒しました。6年生の時には高音で叫び、体が激しくけいれんするようになり、睡眠にも影響が出ました。この時、岩井さんは初めて混乱しました。「どうなってしまったの?」と感じたのです。岩井さんが症状を持つ時期は、チックが重症化しやすい10代前半でした。

このように、トゥレット症を抱える女子学生がSNSで症状を投稿していることがわかります。彼女は自身の経験を通じて、この病気についての理解を広めたいと願っています。周囲の理解が進むことで、彼女や同じような状況にある人々がもっと生きやすくなることを願っています。

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