クマ駆除への抗議で佐竹知事に殺到した電話に対する対応に物議…業務妨害と指摘

秋田県庁

クマ3頭が秋田県美郷町で駆除されたことについて、県庁には抗議電話が殺到しました。この電話には暴言や要求が含まれており、専門家からは「カスタマーハラスメント(カスハラ)」と指摘されています。このような抗議電話は行政サービスの低下や職員の精神面に悪影響を与える可能性があり、専門家はきびしい対応が必要だと訴えています。

暴言や主張の繰り返しによる抗議電話

美郷町の畳店の作業小屋に居座ったクマの親子3頭が駆除された後、県自然保護課には抗議電話が寄せられました。この電話には職員への暴言や同じ主張の繰り返しが含まれていました。

同課では具体的な件数を集計していませんが、鳥獣保護管理チームの電話5台は連日鳴りっぱなしの状態でした。これは再びクマが市街地に現れ、住民に危害を加えることを防ぐための措置でしたが、ほとんどの電話は「クマがかわいそう」と駆除に反対する内容で、県外在住者からの抗議が目立っていました。

知事の「業務妨害」という認識

県広報広聴課によると、県庁内部のガイドラインでは、電話での対応時間の目安を30分程度としています。しかし、中傷や乱暴な言動、同じ内容の繰り返しなど、対応しなくてもいい内容についても明確に示されています。

ただし、電話を切ることは実際には簡単ではありません。自然保護課の担当者は「一方的に話し続けるので、切るタイミングがないこともある。たとえ電話を切っても、同じ人からすぐ電話がかかってくる場合もある」と語りました。1本の電話対応が1時間に上ることもあり、通常業務に影響が出ているそうです。

佐竹知事はこの問題について、「これに付き合っていると仕事ができません。業務妨害です。その方々は話も分からないです」と述べ、早急に電話を切るべきだとの認識を示しました。

全国的に問題視されている自治体職員への抗議

自治体職員への暴言や執拗なクレームは全国的に問題となっています。職員の健康や業務に深刻な影響を及ぼすだけではなく、行政サービスの質の低下にもつながります。

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