2024年の米大統領選では、ロバート・ケネディ・ジュニア氏（69）を含む「第三の候補者」が大きな注目を浴びています。彼らの存在が選挙結果に影響を与える可能性があるため、大きな波乱要因になるかもしれません。
ケネディ氏の知名度と政治的スタンス
ケネディ氏は、故ケネディ大統領（民主党）のおいに当たり、その知名度は非常に高いです。彼は環境問題に取り組む弁護士として知られていますが、新型コロナウイルスのワクチン接種には反対の立場を取っています。また、急進左派の政治思想家であるコーネル・ウェスト氏（70）も出馬を表明しています。
第三の候補者の歴史と影響力
19世紀半ば以降、米国では民主党と共和党が二大政党として定着していますが、第三の候補者が大統領選で勝利したことはありません。しかし、第三の候補者が結果を左右した事例は存在します。
例えば、2000年の大統領選では、共和党のブッシュ・テキサス州知事（当時）が民主党のゴア副大統領（同）を破りました。この時、緑の党のラルフ・ネーダー氏が約9万7000票を獲得しており、もし緑の党が立候補していなかったら、彼らの多くがゴア氏に投票した可能性があると言われています。
また、2020年の大統領選では、バイデン氏とトランプ氏の票差は東部ペンシルベニアや南部ジョージアなどの激戦州で僅差でした。このような激戦州でケネディ氏などの独立系候補者に票が流れれば、最終的な選挙結果は読みにくくなるでしょう。
世論調査の結果から見るケネディ氏の支持率
キニピアック大学が発表した世論調査によると、有権者の36％がバイデン氏を支持しています。一方、トランプ氏の支持率は35％で、ケネディ氏は19％、ウェスト氏は6％となっています。
ケネディ氏の存在は大統領選の結果に大きな影響を与える可能性があります。彼らの支持者がどの候補者に票を投じるのかによって、選挙の行方が変わることもあります。
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