3人の子ども持つ47歳の母、7人に臓器提供して世を去る=韓国

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最後の瞬間に臓器提供をしたいという3人の子どもの母親が突然の脳出血で意識を失い、7人に臓器を提供して亡くなりました。この感動的なエピソードが韓国で話題を呼んでいます。

意識を失った後、7人に臓器を提供

韓国臓器組織寄贈院は、チョ・ミヨンさん(47)が先月1日に脳死臓器提供により心臓、肺、肝臓、腎臓、眼球を寄贈したことを明らかにしました。チョさんは突然の脳出血で意識を失い、その後回復することなく脳死状態になりました。

子どもたちの願いを叶えるための寄贈

チョさんは生前、自身に何かあった場合には臓器を寄贈したいという意思を持っていました。子どもたちは母親の願いを叶えるため、最後の瞬間に臓器を提供しました。

チョさんの夫は、妻がいつ亡くなるかという医師からの話を聞いた後、すぐにでも臓器提供ができるのかを確認しました。

温かい人柄で周囲の人たちに愛された

チョさんは慶尚南道河東(キョンサンナムド・ハドン)で生まれた47歳の女性でした。彼女はいつも明るく、周囲の人たちに先に挨拶をする温かい人柄でした。また、彼女は3人の子どもたちにとって頼もしい母親であり、夫にとっては妻の細かな気遣いを感じることができる存在でした。

寄贈者と家族に感謝の気持ちを伝える

韓国臓器組織寄贈院のムン・インソン院長は、「人生の最後の瞬間にだれかのために寄贈しようと約束した寄贈者とその約束を果たすために寄贈に同意した遺族に感謝する」と語りました。

臓器提供の重要性とその可能性

臓器提供は脳死者によってのみ可能で、脳死状態で進められます。一方、植物状態の場合には臓器移植はできません。

臓器移植の対象となる臓器は腎臓、肝臓、すい臓、心臓、肺、骨髄、眼球、すい頭、小腸、大腸、胃腸、十二指腸、脾臓などです。一人の寄贈で最大8人が治療を受けることができます。

最後に、臓器提供を希望する場合は、法的に最も近い家族の同意が必要です。しかし、あらかじめ申し込まなくても家族の同意を得た後に進めることができます。

記事の出典リンク: 日本ニュース24時間