秋の園遊会、ユーミン「遊び尽くしたので」、西川きよしさんは大汗

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天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が2日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれました。秋の園遊会は令和になって初めての開催となります。両陛下や皇族方は招待者と和やかに懇談し、交流しました。

両陛下と松任谷由実さんの出会い

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天皇陛下は、デビュー50周年を迎え文化功労者にも選ばれたシンガー・ソングライターの松任谷由実さんに「お忙しいんじゃないですか」と声をかけました。松任谷さんが「いえいえ、忙しいほうが好きなので」と答えると、皇后さまは「50周年のツアーをなさって」と続けました。

陛下が「翳(かげ)りゆく部屋……」と、松任谷さんの1976年リリースの曲名を挙げると、松任谷さんは「ありがとうございます」と驚きの表情を浮かべたそうです。

両陛下と対面した松任谷さんは報道陣の取材に対し、「私の曲を挙げてくださって、すごくうれしかったです。(両陛下と)お近くでお話できるだけで、胸がいっぱいです」と話しました。また、「皇后さまは理知的なオーラが伝わってきて、同じ女性として誇りに思えます。応援したい気持ちでいっぱいです」とも述べています。

ユーミン世代の秋篠宮ご夫妻との交流

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秋篠宮ご夫妻は、学生時代に松任谷さんの曲が好きでよく聴いていたそうです。秋篠宮さまがよく聴いたのは「オリーブ」というアルバム。松任谷さんは「なかなかコアファンも出してこないようなナンバーをおっしゃられたのでびっくりしました」とコメントしました。また、秋篠宮さまは松任谷さんが作詞・作曲した「甘い予感」を挙げ、「アン・ルイスさんに書かれたんですよね」と一言。松任谷さんは「そんなことをご存じですか」と驚いたそうです。紀子さまは「いつかきっとお目にかかれるのじゃないかと思っていました」と話し、対面を喜んでいたそうです。

西川きよしさんの感動と汗

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漫才師の西川きよしさんは妻ヘレンさんと出席しました。西川さんは、2020年に文化功労者に選ばれた際には、上は歌舞伎から下は漫才まで幅広いジャンルで活躍してきたと話しました。陛下は「横山さん、残念でした」と応じ、「テレビを拝見して。横山さんと」と続けると、西川さんは「うわー、うれしいです。そんな、おっしゃって頂いて」と頭を下げました。

西川さんによると、秋篠宮さまは自身の子ども時代を振り返り、学校から帰宅後に「吉本新喜劇」を見ていたことを明かしたそうです。また、「僕たちの若い頃の笑いと今の笑いは少し違うようで、子供たちと一緒に見ていても、笑いのツボが少し違いますね。時代でしょうか」と話しました。

他の交流

将棋棋士の加藤一二三さんや照明デザイナーの石井幹子さんなども両陛下と交流しました。加藤さんは史上初の「八冠独占」を達成した藤井聡太名人・竜王について話し、石井さんは「照明、そういうのは本当に人の心を温かくする」と声をかけられたそうです。

また、元プロテニス選手の吉田(旧姓・沢松)和子さんも両陛下と対面し、以前にテニスをご一緒したことを伝えたそうです。

このように、秋の園遊会では様々な界の著名人が両陛下と素敵なひとときを過ごしました。

参照リンク:日本ニュース24時間