指揮者・山脇幸人さん、31歳で逝去 共演者の声「命ってこんなにも儚い」

山脇幸人さん

指揮者の山脇幸人さんが、31歳の若さでこの世を去ったと、所属事務所であるパシフィック・コンサート・マネジメントが公式サイトで発表しました。具体的な死因は明らかにされていませんが、山脇さんの突然の逝去に、関係者や共演者は大きな動揺を抱いています。

輝かしいキャリアを持つ若き旗手

山脇さんは、宮崎・延岡市出身で、東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業しました。尾高忠明氏、下野竜也氏、山田和樹氏、ヨルマ・パヌラ氏、チョン・チユン氏による指揮法の指導を受け、江口玲氏によるピアノを学びました。その才能と努力が実を結び、山脇さんはロンドン・クラシカル・ソロイスツ指揮者コンクールで第1位、第1回マスタリング・ヨーロピアン・マスターズ国際指揮者コンクールで第2位に輝いています。

その輝かしい経歴から、「新時代の旗手」として期待を受けていた山脇さんは、今年9月16日と17日には兵庫・アクリエひめじ大ホールで行われた「刀剣乱舞 宴奏会 近侍曲の調べ~姫路城 世界遺産登録30周年記念~」というゲーム音楽のコンサートで指揮を務めました。さらに、10月14日には中部フィルハーモニー交響楽団の延岡公演で指揮を振りました。故郷での公演での活躍を報告し、山脇さんは自身のXで「お世話になりました。たくさんの人に、感謝です。ありがとうございました」と綴っていました。

共演者の声

山脇さんが突然亡くなったことに、共演者たちは大きなショックを受けています。共演したコントラバス奏者の早瀬美紀さんは、山脇さんを偲びながら、「これからが楽しみなマエストロでした。また『チョー最高っす!』って聞きたかったなぁ。早過ぎる」「命ってこんなにも儚いものなんでしょうか」とコメントしています。

山脇幸人さんの早すぎる逝去は、音楽界にとって大きな損失です。彼の音楽と情熱は、これからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。

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