先日、名古屋の中古バイク販売店の社長が詐欺容疑で逮捕されました。この店の顧客からは「バイクが納車されない」という相談が相次いで警察に届けられていました。
逮捕されたのは名古屋市港区にある「アサダモーターサイクル」の社長、朝田理容疑者(37)です。
朝田容疑者は、今年2月に会社の税金滞納を隠して5600万円の融資詐欺を働いた疑いがかけられています。警察は朝田容疑者の関与についてはまだ明らかにしていません。
こちらの中古バイク販売店では、今年5月ごろから「バイクが納車されない」といった顧客からの相談が相次いでいました。
例えば、愛知県豊橋市に住む27歳の男性は、朝田容疑者の店でバイクを購入し、約430万円を支払ったにもかかわらず、「まだ納車されていない」と話しています。
男性は納車を諦めて返金を求めているものの、店側は現時点では応じていません。
このような被害を訴える人々は全国で約90人にのぼり、朝田容疑者の会社に支払われた総額は約2億9000万円にもなります。
警察は今後、バイクの納車トラブルについても調査を進める予定です。
この事件は、バイク業界における信頼回復の必要性を再び浮き彫りにしました。皆さんがバイクを購入する際には、信頼できる販売店を選ぶことが大切です。