イスラエルのガザ地区で病院周辺で爆発、戦車が病院を「包囲」か 仏大統領がイスラエルに空爆停止を求める

ガザ地区でハマスによる壊滅を目指すイスラエル軍の地上作戦が続く中、ガザ地区北部のいくつかの病院やその周辺で複数の爆発が報告されています。イスラエルは、ガザ市最大の病院の近くで作戦を行っていることを認めています。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、イスラエルに対し民間人の殺害を止めるよう要請しました。一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、非難すべきはイスラエルではなくハマスだと反論しました。

ガザ地区の病院付近での爆発、戦車が「包囲されている」可能性も

目撃者の証言によれば、イスラエル軍はガザ地区の重要な4つの病院、アル・シファ病院、アル・クッズ病院、アル・ランティシ小児病院、インドネシアン病院に接近していると報告されています。これらの病院やその周辺で爆発が起きたという報告もあります。

イスラエルは、ハマスがアル・シファ病院の地下にあるトンネルを利用していると非難していますが、ハマスはこれを否定しています。動画には、ガザ市のアル・ランティシ小児病院で病院が戦車に「包囲」されている様子が映っており、避難を指示された人々でいっぱいだと訴える女性の姿があります。

イスラエル軍は病院を砲撃しないが「必要な対応をする」

イスラエル国防軍(IDF)の報道官は、病院を砲撃するつもりはないが、ハマス戦闘員が病院敷地内から攻撃してくる場合には「必要な対応をする」と述べています。また、停電の中で救命治療を行うなど困難な状況に直面している病院の医師やスタッフについても、適切な対応策があると述べています。

ガザ地区の病院が危険な状況に

赤十字国際委員会(ICRC)によると、ガザ地区北部の複数の病院が「後戻りできない局面に達し」、数千人の命が危険にさらされていると警鐘を鳴らしています。特にインドネシアン病院では電気やインターネット、水道が遮断されており、医師たちは停電の中で救命治療を行うために非常に困難な状況に直面しています。

マクロン大統領がイスラエルに停戦を求める

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、イスラエルに対しガザ地区での民間人の殺害をやめるよう強く要請しました。彼はイスラエルによる空爆を正当化する理由はないと述べ、ハマスの非人道的な行為を明確に非難すると同時に、イスラエルの自衛権を認める立場を示しました。

首相はハマスを非難し反論

一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、マクロン大統領が非難すべきはイスラエルではなくハマスだと反論しました。彼はイスラエル軍が紛争から民間人を排除しようとしている一方で、ハマスが民間人を人間の盾として利用していると主張しました。また、彼はハマスの犯罪行為が他の国々でも行われる可能性に警鐘を鳴らしました。

この紛争により、ハマスによる奇襲で連れ去られた人々の解放に向けた取り組みが進行中ですが、そのプロセスは複雑で未解決のままです。

この記事のソースはこちらです。