挑戦者の伊藤匠七段が82手目を封じる 藤井聡太竜王は2時間超え自身2番目の大長考も/将棋・竜王戦七番勝負第4局

将棋ファン注目の第36期竜王戦七番勝負の第4局が開催されました。この試合では、挑戦者の伊藤匠七段が藤井聡太竜王に対して熾烈な戦いを繰り広げています。先日の第1日目では伊藤七段が82手目を封じる手を指し、試合を一時中断しています。明日、11月11日の午前9時頃に封じ手が開封され、試合が再開される予定です。

藤井竜王VS伊藤七段 注目の第4局・小樽対局

藤井竜王の防衛3連覇か、伊藤七段の反撃か。注目の第4局は藤井竜王が先手で、「角換わり」の戦型から始まりました。両者とも得意な戦法ですが、第1日目の午前中から手が驚くほど速く進み、昼食休憩を経て終盤戦に突入しました。

午後に入ると、藤井竜王が長い考慮時間を要し、伊藤七段も一手一手を慎重に選ぶため2時間17分もの長考に耐えました。これは伊藤七段にとっては2番目の長考記録ですが、彼は冷静に対応しながら攻めの一手を選びました。一方、藤井竜王は早くも飛車を切る強烈な一手を出していましたが、その時刻が封じ手の時刻と重なりました。

午後6時に立会人の渡辺明九段から封じ手の定刻であることが告げられ、伊藤七段はすぐに封じる意思を示して指し掛けました。ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに伊藤七段が優勢と示しているものの、形勢はまだ分かりません。2日目の試合も激戦が予想されますので、再開後も目が離せません。

第4局の2日目は、11月11日の午前9時頃に再開される予定です。各プレーヤーは8時間の持ち時間を持ち、2日間で戦います。

【封じ手時点での残り持ち時間】

藤井聡太竜王 3時間26分(消費4時間34分)
伊藤匠七段 5時間20分(消費2時間40分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

立会人の渡辺明九段と伊藤匠七段

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