宝塚歌劇団の闇に迫る!劇団員遺族が涙の訴え

今年9月、宝塚歌劇団の一員である女性劇団員が急死したという悲劇。その背後には過酷な労働環境とパワーハラスメントがあったと、遺族の代理人が明かしました。

長時間労働が常態化

劇団員は長時間労働にさらされていました。代理人の川人博弁護士によれば、この女性は約1か月半にわたって、わずか1日3時間程度しか睡眠をとることができない状況が続いていたとのことです。加えて、上級生からのパワーハラスメントも彼女を追い詰めた要因であり、彼女の死の原因として指摘されています。

稽古に加えて、下級生のとりまとめ役も務める彼女にとっては非常に過酷な状況でした。上級生20人に対して下級生は45人おり、休みはたったの6日間でした。その期間中でも、彼女は様々な仕事に追われ、毎日朝9時から夜の12時まで稽古や準備に明け暮れていたそうです。しかも、帰宅後も仕事に追われ、彼女の家族によると、1か月半にわたってわずか3時間程度しか睡眠をとることができなかったとのことです。この状況を劇団は把握していたにもかかわらず、改善策を講じなかったのです。

上級生からのパワーハラスメント

さらに、彼女は上級生から強烈なパワーハラスメントを受けていました。代理人の井上耕史弁護士によれば、2年前の8月、稽古中に上級生に「前髪を巻いてあげる」と言われ、ヘアアイロンで額をやけどさせられたといいます。この事件は2023年2月に一部週刊誌で報じられましたが、彼女は劇団の聞き取りに事実を述べたにもかかわらず、劇団側は「事実無根である」と一方的に発表しました。この対応に彼女は精神的なショックを受け、頻繁に体調を崩すようになったといいます。しかし、彼女は後輩たちのためにも休むわけにはいかず、稽古に出ると上級生からは暴言が飛び交ったそうです。

宝塚歌劇団では上級生と下級生の関係を「縦の絆」と位置づけ、指導を行う関係とされていますが、実際には上下関係が異常なまでに徹底されており、パワーハラスメントが横行していたのです。

この記事の内容は、遺族の代理人によって明かされた宝塚歌劇団の闇の一端を浮き彫りにしました。これらの問題が放置されたままではなく、劇団側が真摯に対処し、労働環境の改善とパワーハラスメントの撲滅に取り組むことが必要です。

【画像提供:日本ニュース24時間】
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パワーハラスメント

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