イスラエルを非難した俳優、『スクリーム』シリーズから降板。「これはジェノサイドだ」と訴えていた

メリッサ・バレラさん
メリッサ・バレラさん

メキシコ出身の俳優メリッサ・バレラさんが、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆や地上侵攻を続けるイスラエルを非難するコメントをSNS上に投稿したとして、映画『スクリーム』シリーズのキャストから外されました。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突に関してバレラさんは何度も言及しており、その投稿が問題視されたようです。

バレラさんの非難コメントによる降板劇

バレラさんは自身のインスタグラムのストーリーで、「ガザは現在、強制収容所のように扱われている」「全ての人を追い詰め、行き場もなく、電気も水もない……人々は歴史から何も学んでいない。歴史がそうであったように、人々は今なお成り行きを静観している。これはジェノサイド(大量虐殺)であり、民族浄化だ」と発言しました。

この投稿を受け、映画『スクリーム』の制作会社スパイグラスはバレラさんを降板させることを発表しました。同社は反ユダヤ主義や虚偽の言及、ホロコーストの歪曲、ヘイトスピーチの一切容認しないスタンスを示しました。

シリーズ続編『スクリーム7』の監督クリストファー・ランドンさんも「これが私の声明です。何もかも最悪だ。怒鳴るのはやめて。これは私が下した決断ではない」とコメントしましたが、後にその投稿は削除されています。

バレラさんの考えと声明

降板が報じられた後、バレラさんはインスタグラムに新たなメッセージを投稿しました。

「何よりもまず、私は反ユダヤ主義とイスラムへの憎悪を非難する。どのようなグループに対する憎しみや偏見も非難する」と述べた上で、「宗教や人種、民族、性別、性的指向、社会的・経済的地位に関係なく、この地球上の全ての人は、平等な人権と尊厳、そして当然自由を得る権利がある」と訴えました。

そして彼女は、「これ以上犠牲者が出ないように、これ以上暴力が起こらないように、そして平和的共存のために、私は昼も夜も祈り続けています。最も必要としている人々のために声を上げ続け、平和と安全、人権と自由のために主張し続けます。私にとって沈黙という選択肢はありません」と語りました。

この件に関しては、国内外の注目を集め、さまざまな意見が交わされています。

元記事のリンク: 日本ニュース24時間