森山良子「二世帯住宅建築中、婿の小木博明からは驚きの注文が!息子・直太朗も孫たちも集う家は私の《なだれ込み寺》」

森山良子

「『自分たちが住む家なんだから、もっと必死になりなさい!』と発破をかけたこともありました。」(撮影:浅井佳代子)

現在発売中の『婦人公論』2023年12月号の表紙は、歌手の森山良子さん。現在、娘家族と二世帯住宅で暮らす森山良子さん。自宅を建て替える際には、娘の夫・小木博明さん(お笑いコンビ・おぎやはぎ)から驚きの注文もあったそう。「大満足」という自宅での様子は――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。

◆「ちょっと寄ってく? 」と言える家に

2017年に、両親や子どもたちと暮らした思い出の自宅を、娘家族との二世帯住宅に建て替えました。父と母が他界したとき、私は60代半ば。築30年以上経った家をひとりで維持していくのは大変だと思い、私から娘夫婦に同居を持ちかけたのです。

彼らは当時賃貸マンションに住んでいたのですが、家賃を聞いて驚きました。「そんなに高いの! もったいな~い」って(笑)。

「だったら一緒に住む家を建てましょう。完全分離型の二世帯住宅にすれば、お互いに干渉し合うことなく会いたいときはいつでも会える。どうかしら?」と提案したら、「そうだね、そうしよう!」と、とんとん拍子に話が決まりました。

私のほうが先にこの世から旅立つでしょうから、より長く住むことになる娘たちに「あなたたちが好きな家にしていいわよ」と希望を聞いたんです。すると、「20世紀半ばにアメリカで流行したミッドセンチュリー風のデザインにしたい」と。

その日から私は書店を巡り、ミッドセンチュリーに関する本をたくさん読みました。頭の中で構想を練っているうちに、だんだん楽しくなってきちゃって。

それなのにね……。ご存じのとおり、娘の夫・小木はのんびりとしているでしょ(笑)。私が毎晩設計図を眺めて一生懸命考えているのに、小木も娘もゆったり構えて、間取りも何も決まらないんです。「自分たちが住む家なんだから、もっと必死になりなさい!」と発破をかけたこともありました。(笑)

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