中国でミカンの食べ過ぎによる高カリウム血症患者が増加

冬の季節になると、中国では砂糖橘や貢橘と呼ばれる甘くて酸味が強いミカンを好んで食べる人が増えています。しかし、最近ではミカンの食べ過ぎによる高カリウム血症と診断される患者が増え、中には尿毒症を発症する人までいると報告されています。

果樹園で砂糖橘を収穫中の農家
果樹園で砂糖橘を収穫中の農家(2023年11月30日提供)。(c)CGTN Japanese

ミカンの食べ過ぎがもたらす健康問題

中国のミカンはカリウムイオンが豊富に含まれており、腎臓病の方が大量に摂取すると腎臓が過剰なカリウムイオンを排出しきれず、高カリウム血症の症状が引き起こされます。高カリウム血症は心拍や呼吸に直接的な影響を及ぼし、命に関わる危険性もあるため、迅速な手当が必要です。

浙江省のある病院腎臓病センターの医師によると、果物を食べることで高カリウム血症になる患者は毎年多く発生しており、特に慢性腎臓病の方は注意が必要です。一方で、腎臓が健康な人であれば、カリウム摂取量が多くなっても腎臓は適切にカリウムを排出するため心配はいりません。

しかし、中国では慢性腎臓病の罹患率が10.8%前後と高いため、果物の摂取量には注意が必要です。

カリウムが多く含まれる食品

高カリウム血症のリスクを考慮すると、以下の食品は摂取量を控えめにするべきです。

  • 枝豆
  • バナナ
  • ブドウ
  • ミカン
  • キウイ
  • キノコ
  • 海苔

これらの食品はどれも高カリウム食品であり、特に腎臓病の方は摂取に注意が必要です。

中国では現在、ミカンが豊富に店頭に並ぶシーズンです。ミカンを美味しく楽しむためにも、適切な摂取量とバランスの取れた食事が大切です。

日本ニュース24時間では、最新のニュース情報をお届けしています。詳細はこちらからご覧ください。

Source link: Yahooニュース