「もみ消せると学生も監督も思っていた」玉川徹氏、日大での沢田副学長への役割に強い違和感

玉川徹氏(2019年7月撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演しました。日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件で、麻薬取締法違反(所持)に問われた同大学3年の北畠成文被告が先月30日の初公判で、沢田康弘副学長が「もみ消してくれると思った」と述べたことについて「重いことだ」と指摘しました。

北畠被告の告白に衝撃

北畠被告は、所持品検査で大麻が入った缶が見つかった際に沢田副学長が持ち帰ったことや、その場にいた中村敏英監督が「沢田副学長に見つかってよかったな」と述べたと明かし、検事出身という沢田氏の経歴も知っていたと法廷で口にしました。

玉川氏は「何のために検察から沢田副学長が大学に来たかというと、学生も監督も『もみ消せる』と思ったということ。検察は一応、正義を体現しているはずだが、そこからしかるべき立場に来ている人に、もみ消しを頼めば、もみ消しができると思っていたということ。ものすごく重いことではないか」と指摘しました。「なぜあの人が検察から副学長に来たのかという時に、何かあったらもみ消してもらえるよね、とみんなが思っていたということ。結果として(沢田氏は報告までの)12日間、独断で保管することをした。これはすごい重いことだと思う」「監督が『見つかってよかった』(と言うん)ですよ」と、玉川氏は学内での沢田氏の役割に対して強い違和感を示しました。

天下り問題との共通点

官僚の民間企業への天下り問題を引き合いにし、「能力で再就職でお願いしましたというが、結局(受け入れる側が)官僚とつながりたいんでしょと思われているのと、ちょっと似た感じがあると思う」とも指摘しました。

もみ消しの疑惑が浮上する日本大学アメリカンフットボール部の事件は、学生や監督の間にも強い違和感を抱かせています。検察が正義を体現する存在であるはずの人物に、もみ消しの依頼をするべき立場に来ているとなれば、その重みは計り知れません。

この日大の事件も、官僚らの天下り問題と似た点があると指摘されています。能力に基づく再就職という理念の裏側には、官僚とのつながりを求めているのではないかという疑念があります。

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