旭川いじめ、報告書流出か 遺族側要望で市教委調査

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昨年の2月、広瀬爽彩さんの遺体が見つかった公園内に、献花台が設けられました。北海道旭川市で2021年に起きた中学2年生、広瀬爽彩さん(当時14歳)の凍死事件は、いじめが原因であるとされています。この問題について、第三者委員会の調査報告書の一部が流出している疑いが6日、市教育委員会への取材で明らかになりました。報告書の一部はマスキング(黒塗り)され非公表とされていましたが、それが流出した可能性があるのです。遺族側は関係者の処罰を求め、市教育委員会は経緯の調査を始めました。

加害者に対し330万円の賠償命令

市教育委員会によると、市内の野村パターソン和孝市議は先日、交流サイト(SNS)に、黒塗りされていない報告書が、差出人名などが記載されていない封筒に入れられて自宅の郵便受けに届いていたことを投稿しました。

報告書は当初、市教育委員会が遺族との協議の上で、プライバシーに関わる部分をマスキングして公表されました。そのため、報告書を持っているのは一部の関係者に限られていました。遺族の弁護団は5日、市教育委員会に報告書の保管状況の調査や、地方公務員法(守秘義務)違反や窃盗の容疑での処罰を求める要望書を提出しました。

この事件については、広瀬さんがいじめにより苦しんでいたことが明白です。そして、いじめに加担した加害者に対して、330万円の賠償命令が下されました。しかし、報告書の一部が流出したことで、事件の真相が明らかにされることが期待されています。

このようないじめ事件は、被害者とその家族にとって深い傷を残します。旭川市教育委員会がしっかりと調査し、適切な措置を講じることが求められます。

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