ミャンマーでは、民主派勢力や少数民族の武装勢力がクーデター後の軍に対する攻撃を強めています。その中で、ミャンマー軍のトップは「政治的な解決が必要だ」と対話を呼びかけました。ここまで徹底して報復する姿勢を見せてきたミャンマー軍トップとしては、異例の発言です。
攻撃が激化するミャンマー各地
今年10月下旬以降、ミャンマーの北東部シャン州や東部カヤー州など各地で、少数民族や民主派の武装勢力が、軍に対する攻撃を強化しています。彼らは軍の拠点や貿易ルートである幹線道路を占拠するなど、攻勢を強めています。
軍トップの異例の対話呼びかけ
4日、ミャンマーの軍政幹部らを集めた評議会で、ミン・アウン・フライン総司令官は「武装勢力が国の経済と国民の生活を苦しめている」と非難し、「政治的な解決が必要だ」と強調しました。これまで強硬な姿勢を貫いてきたミャンマー軍トップが、異例の対話を呼びかけた形となります。
劣勢の背景にある軍の軟化
軍トップの態度軟化の背景には、戦闘で軍が劣勢に立たされているという見方があります。現地メディアによれば、少なくとも500人の兵士が降伏したとのことです。
一方、民主派組織のNUG(国民統一政府)は、軍が政治に関与しないことを保証するまで対話に応じない姿勢を示しています。
ミャンマー軍トップが政治的解決を呼びかけたことで、情勢は一層動き出すかもしれません。今後の展開に注目です。
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