いじめ対策に欠ける「予防」

こんにちは、みなさん。いつも私たちのブランド「日本ニュース24時間」をご覧いただきありがとうございます。今回は、学校でのいじめについてお伝えします。

なぜかいじめに巻き込まれる子どもたち

ある小学6年生の女子生徒が、仲良しの6人グループでのLINEのメッセージをきっかけにいじめの標的になったという事件がありました。しかし、グループ内でいじめの標的は次々と変わり、最終的にはリーダーだった女子生徒への猛烈ないじめに発展しました。

今、学校では子どもたちは「いつでもいじめの標的になり得る」という緊張感に包まれているそうです。実際、日本の子どもたちの精神的幸福度は先進国38カ国中でワースト2位だと言われています。その理由の一つがいじめです。

LINEグループ たった1文字のミスで…

関西地方に住む小学6年生の花子は、仲良しの6人グループでLINEを始めました。ある日、グループのリーダーであるA子から遊園地のお土産としてクマのぬいぐるみをもらった御礼を書き込みました。しかし、クマの写真をアップロードし、「このぬいぐるみ、かわいくない」と一文を忘れてしまいました。

すると、全員が既読なのに誰からも返信はありませんでした。翌日からは学校でも花子は無視されるようになりました。なぜそんなことが起こったのか、花子には分かりませんでした。それは彼女が文末に「?」をつけ忘れたためでした。A子は花子がいない新しいLINEグループを作り、いじめが進行していったのです。

早ければ2週間 次々と変わる標的

しかし、グループでのいじめはそこで終わりませんでした。花子やA子も含まれる仲良しの6人グループでは、その後もいじめの標的が花子からE子に移り、F子に移り、そしてB子へと続き、最終的にはリーダーだったA子にも激しいいじめが起こりました。

花子へのいじめからA子へのいじめに移行するまで、たった1年しかかかりませんでした。花子は「いつまた私が狙われるのか、不安でした。仲良しだったというより、監視し合っていたような感じもしました」と語っています。

いじめの標的が次々と変わるまでには、昔は1〜2年かかっていましたが、最近では非常に早くなっています。たった2カ月で、短ければ1カ月、2週間で標的が変わることもよくあるそうです。そのため、いじめの被害に遭っても「騒ぎを大きくしたくないから」と言わずに我慢する傾向があります。

当時、花子のグループのケースに関わった兵庫県立大学の竹内和雄教授は、「誰もがいつでも被害者や加害者になり得る。子どもたちは緊張感の中でスマホと向き合いながら生活しています。だからLINEでは子どもたちはすぐに返信するんです。楽しみではなく、一生懸命LINEしている子どもも多いです」と説明しています。

大切なのは、いじめの予防策をしっかりと考えることです。予防策の不足がいじめを引き起こす原因になっているのかもしれません。

以上、学校でのいじめについてお伝えしました。いじめのない社会を作るために、いじめの予防策が重要であることを忘れずにいてください。

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