冬の心筋梗塞、命を救う方法とは?

突然やってくる強い痛みに襲われ、最悪の場合は死に至ることもある「心筋梗塞」。年間約3万2000人が亡くなっているといいます。特に寒い時期には注意が必要なのだとか。今回は、心筋梗塞の前兆や対処法について専門医に教えてもらいました。

心筋梗塞の基礎知識

まずは心筋梗塞についての基礎知識からご紹介しましょう。

心筋梗塞とは?

心臓の筋肉に酸素と栄養を送る冠動脈にできたプラークが破裂し、血栓ができて血液の流れが遮断されることで心筋梗塞が起こります。その結果、酸素と栄養が心臓の一部に届かなくなり、壊死が起こることもあるそうです。

突然死につながる恐れも!?

心筋梗塞を発症した人のうち約70%は生存する一方、約20%は病院に到着する前に亡くなるというデータがあります。また、例年12月から1月にかけて死亡者が最も増えると言われています。発症してから1~2時間以内に亡くなることもあるので、救急車を早く呼び病院に向かうことが重要です。

冬の心筋梗塞から命を守るポイント

では、冬の心筋梗塞から命を守るためのポイントをご紹介しましょう。

(1)発症は朝の時間帯に要注意!

朝は血圧が上がりやすく、目覚める前後に急激に上昇することを「モーニングサージ」といいます。この急激な血圧上昇により、心筋梗塞が発症しやすくなる傾向があります。実際、心筋梗塞の発症時間を調べた統計では午前8時から午後12時がピークとなっています。そのため、朝は特に注意が必要です。

(2)冷や汗が出ると心肺停止のリスク

心筋梗塞の症状は一般的に胸が締め付けられるような激しい痛みですが、息苦しさや圧迫感など、痛み以外の症状もあります。特に、胸の痛みとともに冷や汗が出る場合は要注意です。冷や汗をかいている場合、血圧が下がり心肺停止のリスクが高まるそうです。そのため、できるだけ早く病院へ行く必要があります。

(3)身近な人に伝えることが重要

心筋梗塞は時間との戦いです。早く病院へ行き治療を受けることが命を救う鍵となります。その際に大切なのは、身近な人に知らせることです。番組に出演した3人の心筋梗塞の生還者たちも、身近な人に伝えることで一命をとりとめました。命を守るために、身体に異変を感じたらすぐに身近な人に伝えましょう。

以上が冬の心筋梗塞から命を守るポイントです。寒い季節には特に注意が必要なので、異変を感じたら迷わず対処しましょう。

Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/96e46f03467577815160011a6c8ae64d4a7ee321