“頭悪いね”と発言した議員、般若心経を唱える姿が再び注目

自民党最大派閥・安倍派に所属する谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=が、政治資金パーティー収入の一部を裏金にしていた疑惑に関して、記者に「頭悪いね」と発言し、波紋を広げています。谷川議員はかつて衆院の委員会で般若心経を唱え、批判を浴びた事案も再び注目を集めています。

谷川議員と記者とのやり取りが映像で拡散

谷川議員は派閥から多額の資金のキックバック(還流)を受けたと報じられ、その後、長崎市で記者団の取材に応じました。この模様がテレビ局の映像としてSNS上で拡散されました。

映像によれば、谷川議員は紙に書かれた内容を読み上げながら、「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」と記者団に述べました。その後、キックバックの有無やパーティー券販売のノルマ、今後の議員活動についての質問を受けると、谷川議員は「今言った通り」と答えました。そして、記者が「会派の中でそういったことがあったのか」と問いただすと、谷川議員は質問を遮りながら「まあいいから。その通り(読み上げた文書の通り)って。何を言っても(質問しても)その通りって。頭悪いね? 言っているじゃないの。質問してもこれ以上、今日は言いませんって言っているじゃない。分からない?」と応じました。

国会議員の資質を疑問視する声相次ぐ

この発言に対して、SNS上では、「マスコミは国民を代表して質問をしている。『国民は頭が悪い』と発言していると分かっていない」「こんな人が政治家なんて世の中終わってる」「こんな人が国会にいるの?」など、谷川議員の国会議員としての資質を疑問視する声が相次ぎました。

また、「年齢と態度を見たら怒りを通り越して悲しさを感じる」「82才ですか……。もういいんじゃないですか」「長くやるとこうなりますよ、との見本」「老害。議員も年齢制限付けた方がいい」など、当選回数7回の谷川議員に対し辞職を求める声も目立ちました。

一方、立憲民主党の小沢一郎衆院議員はツイッターで、「頭悪いね、馬鹿だね。国民に向かってそういっているも同じこと。追及されても何も答えず逆ギレ。こんなふざけた議員を選んでいるのは長崎の有権者。『馬鹿だね』とまで言われても、まだ支持できるものだろうか」と投稿しました。

般若心経を唱える姿も再び注目される

ネット上では、谷川議員が過去に国会の質問時間が余って般若心経を唱えたことに触れる投稿も多く見られました。「(谷川氏は)国会の質問時間が余って、般若心経を唱えたそうで、人格も教養も、見ての通り。これを機会に引退してほしい」といった声が寄せられました。

谷川議員は2016年11月30日の衆院内閣委員会で、カジノを推進する立場から政府の役割について質問しました。その後、「一応質問は終わったが、時間が余っているので」と般若心経を唱えて批判を浴びました。

当時、谷川議員は毎日新聞の記者に対して逆に質問し、「何が悪いんですか」と反論しました。批判に対しては「どうぞご自由に。私は自信がある」と述べました。

記事のソースリンク: 日本ニュース24時間